南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
CALMANO Michael
他の科目との関連
他学科履修
副題 "How To Make A Curriculum" or "Curriculum As A Special Case of Human (Political) Decision-Making"
授業概要 アメリカ合衆国の教育学者Ralph W. Tylerの著書を中心にして、教育課程作りの理論的な基礎を検討する。Tyler理論の主なポイント(学校教育の教育目標設定、学習の達成に役立つ学習経験の選択、学習経験の組織、教育課程の効果の評価)を紹介しながら、日本の学校教育の問題点について考える。
学修目標 1.授業中に配布されるプリントに取り組み、自分の意見や考え方を教室で述べる。
2.事前に配られた資料を読み、必要に応じて理解できない点について調べる。
3.自分が選んだテーマにあった文献を読み、自分の意見を加えてレポートにまとめ上げる。
4.教育課程論の観点から自分がいままで(南山大学を含む)受けた教育について考える。
授業計画 英語で書かれている文章を教材に使うこともあるが、講義は日本語で行う。授業の大半はTylerの著書の日本語訳を題材にする講義になるが、履修者からの質疑にいつでも応答する。
1.オリエンテーション♢授業計画紹介と問題提起
2.教育課程をみる観点♢政治経済と教育改革と履修生自己紹介
3.教育課程論の位置付け♢「学校」とは
4.タイラ♢原理の概要
5.教育目標の選択を巡って♢児童・社会・教科
6.「哲学」の果たす役割
7.「心理学」の果たす役割
8.「教育的経験」の重要性
9.「教育的経験」と" A Science of Education"の可能性
10.「教育的経験」♢教科書と教材の役割
11.教育課程の組織♢概論
12.教育課程の組織♢外国語教育の場合
13.教育と評価−教育目標と学習結果の相互関連
14.「教育課程評価」の役割と課題
15.総まとめと授業評価
授業時間外の学習(準備学習など) 普段予習等は要求しないが、授業で取り上げるテーマの準備のため簡単なレポートや感想文を課することがある。
評価方法 授業への出席参加を合格の必要条件とする。講義内容を対象とする筆記試験は行わないが、授業の内容に関連するテーマを取りあげる学期末のレポートは、授業参加に与える基礎点とともに、成績を決める基準となる。
授業参加度30%、レポートは70%
テキスト 共通のテキストは使わないが、参考文献として以下の本を薦める。
(1)Ralph W. Tyler著、金子孫市監訳、「現代カリキュラム研究の基礎♢教育課程編成のための」、社団法人 日本教育経営協会、1978年。
(2)安彦忠彦 編、「新版 カリキュラム研究入門」、勁草書房、1999年
(3)山口満 編著、「現代化カリキュラム研究」、第二版、学文社、2005年
その他