南山大学

 
指定
期間
春学期
隔週
単位
年次
2〜4
担当者
中野 清
他の科目との関連 「人間関係概論」または心理人間学科の体験学習方式による学科科目を履修済みであること
他学科履修
副題 体験学習を深く読み解く
授業概要  人間関係原論は広い意味では「人間関係」一般について、したがって「人間」一般についての原理的・哲学的考察をめざす科目であるが、本授業では心理人間学科科目群の一つである「人間関係を体験的に学ぶ」〈体験学習〉方式の授業で用いられる基礎用語と基礎理論を批判的に検討することを通して、その基底にある人間観・人間関係観を析出することを目指す。このねらいを実現する過程で受講者は、これまでに受講した体験学習型授業の中で気づき学んできたものが何であったのかをさらに深く理解することできると期待される。授業は講義とグループ学習により行う。検討テーマとしては、「体験」「学習」「共同」「人間関係」「コンテント」「プロセス」「EIAHE,サイクル」、その他さまざまなものが考えられる。受講者からの検討テーマの提案をもとに、いくつかのテーマ・グループをつくり授業をすすめてゆく。
学修目標 1.体験学習の基本的な用語と理論について深く考えることができる
2.「人間関係を体験的に学習すること」について自分なりに意義づけることができる
3.人間および人間関係の原理的問題について論じることができるようになる
授業計画 *2コマ連続、隔週授業である。また学習状況に応じて若干の授業内容の変更は起こりうる。
1〜2.ねらいと問題:授業科目案内。ねらいと問題の明確化。グルーピング。
3〜4.問題検討(1)*グループを確定する
5〜6.問題検討(2)
7〜8.中間発表と全体討議
9〜10.問題検討(3)
11〜12.問題検討(4)
13〜14.最終発表と全体討議
15.  まとめ:体験学習における原理的人間観、人間関係観
授業時間外の学習(準備学習など) ・自分がこれまでに受講した体験系授業のファイルを整理し、問題をまとめる。
・配布する参考資料を読む。
・グループで取り組むテーマに関して、資料収集と情報整理をする。
・グループ発表の準備。
評価方法 授業参加度30%、授業ごとの課題20%、期末レポート50%により評価する。
テキスト 津村俊充・山口真人(編)『人間関係トレーニング—私を育てる教育の人間学的アプローチ[第2版]』ナカニシヤ出版、2005年
その他 第1回目の授業でグルーピングをおこなうので、必ず出席すること。欠席の場合、受講を認めないことがある。