南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
中野 清
楠本 和彦
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 本科目は臨床心理学(カウンセリング)そのものを学ぶ科目ではない。対他的援助法の一つであるカウンセリングの技法と精神を活用しながら受講者自身の日常での人との関わり方を見つめ直す機会を提供することを目的としている。古来ひとは対話することをとおして知恵を育み、気持ちを伝えあいながら、自分を磨くとともに他者との関わりを深めていった。本科目では人間関係の基本のひとつであるこの「対話すること」の意義と自分自身の人間関係への応用可能性を体験学習方式によって学んでゆく。 授業はその日のテーマにあわせて2〜6名の小グループを毎回ごとに編成しながら行われる。今期は「対話」「カウンセリング」「援助」の3つを主要テーマとし、各テーマをめぐって実習、小講義、文献講読、ビデオ視聴などを適宜組み合わせ、「対話的援助」とはどのようなものかを実践的に学んでゆく。授業ではまた、実習での気づきをとおして自分のありかたや他の人との関係に目を向けることが求められる。
学修目標 1.日常での人との関わりにおける対話的人間関係の方法と意義を知る
2.自分自身の他者への援助的かかわりの仕方にどのような特徴があるかに気づく
3.対話の基礎となる人間観・援助観の検討を通して、自分の対話観・対人関係観を明らかにする
授業計画 *2コマ連続の授業である。
1.導入:授業案内。ねらいと3大テーマについて
2.カウンセリング的対話入門(1)カウンセラーの3タイプ
3.カウンセリング的対話入門(2)カウンセリングと対話について
4.対話すること(1)ことばでの対話
5.対話すること(2)声なしの対話
6.対話すること(3)まとめ:わたしの対話観
7.カウンセリングをめぐって(1)援助的に聴く
8.カウンセリングをめぐって(2)グロリアと3人のセラピスト
9.カウンセリングをめぐって(3)まとめ:わたしのカウンセリング観
10.中間まとめ:〈対話〉と〈カウンセリング〉の大切な要素
11.援助すること(1)マザーテレサ
12.援助すること(2)劇『愛の侵略』
13.援助すること(3)まとめ:わたしの援助観
14.全体のまとめ(1)問題整理
15.全体のまとめ(2)全体シェア
授業時間外の学習(準備学習など) テーマごとに随時配布する授業用資料の予習を課す。
評価方法 授業参加度50%、授業中の課題20%、期末レポート30%により評価する。PF方式で評価する。
なお、グループ学習中心の体験学習方式で行うため「全出席」が原則である。2回を超えて欠席した場合は「追加課題」の提出を求める。追加課題が提出されない場合は、Fとなる。
テキスト 特に用いない。ただし、講義中に参考文献を紹介するので、積極的に活用することを期待する。
その他