南山大学

 
指定
期間
春学期
隔週
単位
年次
3・4
担当者
津村 俊充
中村 和彦
他の科目との関連 「人間関係トレーニング」を履修していることが望ましい。「人間関係トレーニング」を履修していない学生は、「人間関係概論」または「人間関係プロセス論(グループプロセス)」を履修していること(必須条件)
他学科履修
副題
授業概要  近年、現代社会では、メンバーを導きコントロールするといった、いわゆるこれまでのリーダーから、メンバーに問いかけながらモチベーションを高めるようなファシリテーター型リーダーの必要性が叫ばれている。ラボラトリー方式の体験学習を用いた教育者としてのファシリテーター、会議などの進行役としてのファシリテーター、また大人数のミーティングや対話の場を創り出すファシリテーターなど、ファシリテーターという言葉には幅広い機能が期待されている。
 本授業では、課題をもったグループにおいて、グループプロセスに着目しながら、課題達成とともにメンバーの関係の充実をめざすファシリテーターのありようを探求する。
学修目標 以下のような力の育成を学修目標としている。
・グループの中での他者とかかわる自分の特徴に気づく(自己理解力)
・グループの中での人間関係(グループプロセス)を捉える能力を高める(感受性)
・グループの発達をめざして、グループやメンバーに働きかける視点やスキルを養う(ファシリテーション力)
授業計画  この授業は、4月29日(金)〜5月1日(日)(2泊3日)の学外(南山学園研修センター)合宿形式の授業と合宿の前後5回の学内授業を行う。参加者は、6人ほどのグループに分かれ、3日目の発表会に向けたグループ・プロジェクト(特定の課題:GP)に継続的に取り組み、そこでの体験をふりかえりながら、メンバー同士の間で起こっていることや意識的な介入(ファシリテーション)を学んでいく。また、グループに関する理論の小講義なども随時導入する。
 学内授業および合宿授業の予定は以下の通りである。
学内授業(1)(4月14日)合宿授業のオリエンテーション、合宿参加の意思確認
学内授業(2)(4月21日)ファシリテーションに関する基礎的な知識:文献紹介(1)
学内授業(3)(4月28日)ファシリテーションに関する基礎的な知識:文献紹介(1)
合宿授業1日目:午前:現地集合、全体会(ねらいづくり)、午後:GPセッション(1)、夜GPセッション(2)
合宿授業2日目:午前:GPセッション(3)、午後:GPセッション(4)、夜GPセッション(5)
合宿授業3日目:午前:GP発表会、午後:GPグループのふりかえりと学びの整理(夕方解散)
学内授業(4)(5月12日)「ファシリテーターにとって大切なことは」整理
学内授業(5)(5月19日)「私にとってファシリテーターとは」まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) ・自らの関心をもったファシリテーターに関する文献資料などの検索のために、授業時間外に準備学習が必要となる
・合宿授業において、GPプロジェクトを達成するために、セッション以外の時間にもGPグループで集まる必要が有る。
評価方法  学内授業(20%)、合宿(50%)への参加およびレポート(30%)により評価する。評価はPF方式「P(Pass:合格)」「F(Failure:不合格)」で行う。
テキスト
その他  合宿の費用(宿泊費、食費、会議室使用料などの合宿運営費)として15,000円を徴収する。また、交通費は別途必要となる。学内授業としてオリエンテーションを行うため、必ず出席すること。学内授業および合宿の日程は、集中講義科目一覧を参照すること。
 合宿の実施には10名が必要である。合宿参加者(支払い期限までの合宿費用支払者)が9名以下の場合は、授業実施ができないために不開講となる。