南山大学

 
指定
期間
冬期
集中
単位
年次
3・4
担当者
中村 和彦
津村 俊充
他の科目との関連 「人間関係トレーニング」を履修していることが望ましい
「人間関係トレーニング」を履修していない学生は、「人間関係概論」または「人間関係プロセス論(グループプロセス)」を履修していること(必須条件)
他学科履修
副題
授業概要  リーダーシップとは対人関係に現れる影響関係を指す。グループが目標を達成しようとする過程の中で、誰かの言動が他のメンバーやグループに対して効果的な影響があった時、リーダーシップが発揮されたと考えられる。本授業は、人間関係トレーニングのアドバンス科目と位置付け、「Tグループ」と呼ばれる、課題があらかじめ設定されていないグループ状況において、他者やグループの成長を目指して効果的に影響していくことを試み、その体験から学ぶことに取り組む。本授業は2回の学内授業と学外での合宿形式の集中授業から成る。合宿授業では、7〜10名のメンバーから成る、非構成的なグループ・セッション(「Tグループ」と呼ばれる)を実施するとともに、リーダーシップやグループ・ダイナミックスに関わる小講義や実習に取り組む「全体会」を実施していく。
学修目標  この授業では、非構成的なグループ状況におけるグループ体験を通して、グループプロセスを捉える目を養うとともに、そのグループプロセスに働きかけ、グループや個人の成長を支援するリーダーシップ能力を高めることをめざしている。
授業計画  この授業は、2回の学内授業と5泊6日の学外(名古屋市民おんたけ休暇村を予定)での合宿形式で行う。参加者は、7〜10名のグループに分かれ、「Tグループ」と呼ばれている非構成的なグループ・セッションに取り組む。Tグループのセッションは10数回を予定している。また、全体会として、リーダーシップやグループ・ダイナミックスに関する小講義や受講者全員で取り組む実習が行われる。さらに、夜のつどいはリーダーシップを発揮する機会として受講者によって計画・実施される。
 学内授業および合宿授業の予定は以下の通りである。
学内授業(1)(10月下旬)合宿授業のオリエンテーション、合宿参加の意思確認
学内授業(2)(11月下旬)録音とふりかえり用紙の開示に関する説明と同意書の記入、居室決め
合宿授業1日目 午後:現地集合、全体会 夜:Tグループ、夜のつどい
合宿授業2日目 午前:Tグループ 午後:全体会 夜:Tグループ、夜のつどい
合宿授業3日目 午前:Tグループ 午後:全体会 夜:Tグループ、夜のつどい
合宿授業4日目 午前:Tグループ 午後:全体会 夜:Tグループ、夜のつどい
合宿授業5日目 午前:Tグループ 午後:全体会 夜:Tグループ、夜のつどい
合宿授業6日目 午前中:全体会  昼に現地解散
授業時間外の学習(準備学習など) 合宿授業において、夜のつどいのプログラムを創るために、セッション以外の時間に担当グループで集まる必要がある。
評価方法 学内授業(10%)、合宿(60%)への参加およびレポート(30%)により評価する。評価はPF方式「P(Pass:合格)」「F(Failure:不合格)」で行う。
テキスト 津村・山口編(2005).「人間関係トレーニング—私を育てる教育の人間学的アプローチ— 第2版」 ナカニシヤ出版(合宿に持参すること)
その他  合宿の費用(宿泊費、食費、会議室使用料などの合宿運営費)として40,000円を徴収する。また、交通費は別途必要となる。学内授業としてオリエンテーションを行うため、必ず出席すること。学内授業および合宿の日程は、集中講義科目一覧を参照すること。
 合宿の実施には8名が必要である。合宿参加者(支払い期限までの合宿費用支払者)が7名以下の場合は、授業実施ができないために不開講となる。
 なお、合宿での集中的なグループ体験となるため、現在身体的あるいは精神的な治療のための通院やカウンセリングを受けている人は、事前に担当医師・カウンセラーと相談したうえ、了承を得てから登録すること。