南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
辻本 裕成
他の科目との関連 日本文学史
他学科履修
副題 『源氏物語』研究入門
授業概要 『源氏物語』研究の諸問題を考えることにより、日本文学の研究にはどのような課題、方法があるかを講義する。桐壺巻を中心に、今までに行われてきた興味深い研究を1,2回完結で初学者にもわかるように講義することをめざす。高校までの「古文」とは全くやることが違うので、受講者はそのつもりで受講されたい。
学修目標 日本文学の研究にはどのような課題や方法があるのかを理解してもらい、2年次以降のより本格的な研究に進んでいくための指針を得てもらう。
授業計画 以下の予定で講義を行うが、学生の反応その他の都合によって進度や内容を変更する可能性がある。
1   プロローグ
2,3 『源氏物語』と歴史
4〜6 『源氏物語』と外国文学
7,8 改められる解釈
9,10 本文の異同と諸本をめぐって 
11〜13 物語音読論と音読論への反論、音読論の展開
14,15 『源氏物語』の享受をめぐって。
授業時間外の学習(準備学習など) 授業後にはノート・プリントなどを読み返し、どのような話があったのか振り返っておくこと。2回連続の話題の2回目の授業の前には、前回の話の内容を授業に先立って復習しておくこと。
評価方法 筆記試験による。
テキスト 石田穣二、清水好子校注、新潮日本古典集成『源氏物語1』(3360円)
 または
玉上琢哉訳注、角川ソフィア文庫『源氏物語1』(777円)
       のどちらかを用意すること。
前者を推奨するが、金銭的に苦しい人は後者でもよい。
その他 日本文化学科1年生で日本文学研究を志す人を想定して授業を行うが、他学科の人、2年生以上の人の履修も歓迎する。ただし、既に専門の授業を受けている人にはややレベルが低く感じられるかもしれない。