南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
松戸 庸子
他の科目との関連 人文学部 社会学概論Bとしても履習可
他学科履修
副題 現代中国の社会変動と少子高齢化
授業概要 少子高齢化問題を取り上げる。中国(中華人民共和国)のそれに照準を合わせて、特に人為的な少子化を促進する「一人っ子政策」を材料として取り上げ、その意味や弊害を社会学的な視点から分析する。引き続き、少子化の裏返しとしての人口高齢化についても講じるが、関連する人口動態や社会保障制度が直面する問題点にも言及して社会構造的視点から分析したい。同時に、このテーマに関連する日本の状況との比較も可能な限り並行して行うつもりである。
学修目標  中国の人口問題の全体像、特に人口抑制のための政策の実態、弊害や意味に関する社会学的な分析を通じて、人口と社会・経済との関係を理解する。そのために日本のケースとの比較により理解を深める。同時に、建国以降の中国現代社会の変動に対する知識の修得という副次的な効用も目ざしている。
授業計画 1.  ガイダンス:社会学的な思考様式とは?
2.  中国の大国性
3.  中国の人口問題の全体像と日本の少子高齢化の到達点
4〜5.人口政策の第1段階と政策論争のイデオロギー問題化
6〜7.人口政策の第2段階と人口動態の激変
8〜9.人口政策の第3段階と文化大革命
10.  一人っ子政策の第4段階と路線の転換
11〜12.一人っ子政策の実態と弊害
13.  人口抑制政策の社会学的意味(reproductive right、生殖革命問題など)
14.  弊害としての急激な高齢化問題—日中比較
15.  総括
16.  定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 受講後に毎回復習をして、次回の授業の時に質問する個所を探しておく。
評価方法 学期末の筆答試験80%、平常点20%(時々実施する小テスト)により評価する。
テキスト 適宜プリントを配布する
その他