南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
浜本 篤史
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代の日本と中国の社会を比較する
授業概要 本授業では、現代における日本と中国の社会比較を行う。ただし、日本社会、中国社会の固定的な側面だけでなく、むしろ、変化していく側面を多く取り上げていきたい。また、「現在の中国社会は、日本の高度成長時代と似ている」としばしばいわれるが、本当にそうなのか、授業の後半(特に第10回〜第14回)では「時代性」に注目しながら、日本の高度成長期と現在の中国との比較を行なう。
学修目標 1.現代中国社会で起きている多様な現実を知る。
2.中国との比較を通じて日本を相対的に捉え、日本社会について「再発見」する。
3.日中というヨコの違いだけでなく、時代というタテの変化で、日本と外国との関係を立体的に捉える力を養う。
授業計画 1.イントロダクション:社会を比較するということ
2.日本社会のなかの日中交流::日本における中国人旅行客の増加
3.中国社会のなかの中日交流:北京における日本料理店の展開
4.日中の相手国イメージ:日本人の中国観、中国人の日本観
5.市場主義と社会主義:国の基本構造の違い
6.都市社会と農村社会:まったく異なる二つの世界?
7.ダム事業と社会紛争(1):日本における徳山ダムの場合
8.ダム事業と社会紛争(2):中国における三峡ダムの場合
9.メディア報道:社会問題の解決にメディアが果たす役割
10.公害・環境問題とNGO/NPO活動(1):四日市公害の被害者支援運動
11.公害・環境問題とNGO/NPO活動(2):中国農村部における公害被害の支援活動
12.高度成長期の日中比較(1):1964年東京五輪と2008年北京五輪
13.高度成長期の日中比較(2):都市再開発と立ち退き問題
14.高度成長期の日中比較(3):公共空間のマナー
15.総まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 本授業では、現代中国の社会問題を取り扱うので、何の準備もなく毎回の授業を迎えるのではなく、この4ヶ月の間、中国に関する新聞や雑誌記事、テレビニュースなどに絶えず注意を向け、授業で学んだことと関連させながら考える日々を過ごしてほしい。
評価方法 中間レポート(30%)、最終レポート(70%)で採点する。
テキスト 特定のテキストは用いない。
その他