40903 西洋経済史A
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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櫻井 健吾 |
他の科目との関連 | 経済史入門A(西洋経済史入門)を履修していることが望ましい |
他学科履修 | 可 |
副題 | 産業化時代の都市化と人口転換 |
授業概要 | 現代の産業社会の起源は18・19世紀のヨーロッパで始まった産業革命(産業化)にある。講義「経済史入門A」で述べたこの命題を前提に、この講義では産業化時代に固有な現象であり、現代世界の特徴を端的に示す都市化と人口転換を取り上げ分析する。 |
学修目標 | この講義の目的は以下の点をはっきり理解することにある。 1.現代の理解にも歴史的研究が必要なこと 2.産業化時代は都市化の時代でもあり、都市の歴史的構造を理解せずに、現代の産業社会も理解できないこと。 3.都市化の出発点は産業化に随伴した現象「国内移住」にあること 4.大都市に関しては150年にわたる大論争「大都市批判」があること 5.産業化より少し遅れ、これも人類史上未曾有の出来事といえる「静かな革命」として多産多死から少産少死への人口転換が起こったこと 6.人口転換の歴史的構造を把握せずに現代の少子化の現象も理解できないこと |
授業計画 | 序章 産業化、人口移動、都市化、人口転換の相互関連性(第1・2回) 第1編 産業化時代の都市化 1.ヨーロッパ史のなかの都市(第3・4回) 2.産業化時代の都市化の基準と統計(第5回) 3.都市の分布と等級化:中心地論(第6回) 4.産業化時代の都市の空間秩序(第7回) 5.産業的・都市的生活様式と大都市批判(第8回) 第2編 人口転換 1.予備的考察:概観と基本概念(第9回) 2.人口転換の第一局面:農業的人口様式(第10回) 3.人口転換の第二局面:死亡率の低下(第11回) 4.人口転換の第三局面:出生率の低下(第12回) 5.出生率低下の原因と説明仮説(第13回) 6.1930年以降の人口変動(第14回) まとめと討論(第15回) |
授業時間外の学習(準備学習など) | 授業の最初に配布する予定表に従って、毎回のテキストの該当箇所を予習し、復習すること。レポートは出席を取る際に提出させる。 |
評価方法 | 筆記試験(80%)と授業参加度(20%) |
テキスト | 毎週のプリントと『近代ドイツの人口と経済』ミネルヴァ書房。 |
その他 | 毎週プリントを配布するので、講義に遅刻しないこと。経済史入門A(西洋経済史入門)を履修しておくことが望ましい。 |