41601 アメリカの外交
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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吹戸 真実 |
他の科目との関連 | 「アメリカ史特殊研究B」 |
他学科履修 | 可 |
副題 | 冷戦期における米中関係の展開:極東、太平洋地域という文脈との連関を念頭に |
授業概要 | 21世紀に入り、環太平洋世界において、アメリカと中国という二つの大国が持つ重みは、政治、経済、軍事を問わず増すばかりであり、それだけに、両国関係が、日本を含めたこの地域の今後の展開に対しいかなる意味を持つのか、非常に興味深い。本講義は、現在の米中関係が歴史的にどう形成されたのかとの点について、主に、冷戦期におけるアメリカの対中政策の展開を手掛かりに考察をおこなう。また、本講義ではそうした考察に際してできる限り、極東、太平洋地域というより広域的な視点を意識しつつ、そうした地域のダイナミズムとの連関において二国間関係がどう展開したのか、分析することを目指す。 |
学修目標 | ・冷戦期における米中関係に関する基礎的知識を得る。 ・米中関係を広域的な視点から分析、理解する力を身につける。 |
授業計画 | 1.イントロダクション(講義計画の詳細の説明:簡単なアンケートの実施) 2.前史:日中戦争期までのアメリカの対中政策 3.アメリカの戦後構想と中国 4.国共内戦とアメリカ 5.朝鮮戦争と米中関係 6.第一次インドシナ戦争と米中関係 7.台湾海峡をはさむ米中対立(1):第一次台湾海峡危機、米華相互防衛条約の成立 8.実質的な「二つの中国」の確立へ:授業前半の総括 9.中ソ対立とアメリカ 10.台湾海峡をはさむ米中対立(2):第二次台湾海峡危機 11.ベトナム戦争と米中関係 12.ニクソン訪中の衝撃 13.米中和解の歴史的位置:ニクソン政権の東アジア再編イニシアティブとの関連で 14.米中接近後の二国間関係の展開 15.全体のまとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | 次の回の授業に臨むうえで前提となる背景知識を得るための参考文献を紹介するので、それを各自入手し熟読しておくこと。授業は、受講生がその文献に目を通していることを前提に進める。 |
評価方法 | 授業の理解度を問う小テスト(2回)が25%、期末試験が75% |
テキスト | プリントを配布。参考文献は、適宜、授業中において紹介する。 |
その他 | 本授業の内容に対する理解をより深めるため、「アメリカ史特殊研究B」を併せて受講することを勧める。 |