南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
藤本 博
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代アメリカ外交史・日米関係史におけるヴェトナム戦争、1945-2011年
授業概要 「アメリカ合衆国(以下、アメリカ)の最も長い戦争」と言われ、アメリカ外交のあり方、そしてアメリカの社会や価値観を大きく揺るがすことになったヴェトナム戦争の歴史とその遺産をとりあげ、(1)アメリカの外交や現代の国際関係の特質、(2)「ヴェトナム戦争の時代」におけるアメリカ社会の変容、(3)ヴェトナム戦争と日米関係の変容、等について考察し、アメリカ外交を考える一つのヒントを修得する。
学修目標 (1)アメリカによるヴェトナムへの軍事介入の起源・展開・遺産(1945-1975)を考察することで、ヴェトナム戦争の背景をなす「冷戦」の歴史ならびに「アメリカの戦争」の特質について考える。
(2)ヴェトナム戦争の拡大はアメリカ社会と価値観に大きな変容をもたらした。ヴェトナム反戦運動・戦争批判の動向と歴史的意味を検討し、ヴェトナム戦争がアメリカ社会にどのような影響をもたらしたかについて考察する。
(3)ヴェトナム戦争後におけるアメリカ外交の展開は、「ヴェトナムの影」を引きずりながら展開された。「ヴェトナムの記憶」はヴェトナム戦争後(1975-2011)におけるアメリカ外交の展開にどのような影響を与えたかに焦点をあて、現代アメリカ外交の変容について検討する。
(4)ヴェトナム戦争期の日米関係の変容とその今日的遺産について学ぶ。
授業計画 1.イントロダクション
  —現代アメリカ外交史・日米関係史におけるヴェトナム戦争
2.「冷戦」とヴェトナム戦争の起源(1)、1945-1953年
3.「冷戦」とヴェトナム戦争の起源(2)、1954-1960年
4.ヴェトナムにおけるアメリカの軍事介入、1961-1964年
5.「アメリカの戦争」とその特質、1965-1968年(1)
6.「アメリカの戦争」とその特質、1965-1968年(2)
7.「アメリカの戦争」とアメリカ社会、反戦運動・戦争批判の展開(1)
8.「アメリカの戦争」とアメリカ社会、反戦運動・戦争批判の展開(2)
9.ヴェトナム戦争と日米関係の変容(1)
10.ヴェトナム戦争と日米関係の変容(2)
11.ヴェトナム戦争終結への道、1969-1975年
12.「ヴェトナムの記憶」とヴェトナム戦争後のアメリカ外交(1)
13.「ヴェトナムの記憶」とヴェトナム戦争後のアメリカ外交(2)
14.ヴェトナム戦争の教訓
15.まとめ—ヴェトナム戦争が問いかけること
授業時間外の学習(準備学習など) 1.最初の授業で指定するテキストならびに講義資料について、【授業計画】即して指定される該当部分を事前に読んでおくこと。
2.随時指定されるビデオをL棟2Fの「視聴覚教育ライブラリー」にて視聴すること。
評価方法 Reflection Paper 6回 30%(各5%)、レポート2回 30%(各15%)、定期試験 40%
テキスト テキスト(英語文献)、参考文献については第1講時に知らせます。
その他 ・講義にあたっては、主として英文テキストと英文配布資料とともに、随時、PBSのヴェトナム戦争番組のビデオ(Vietnam :A Television History, 英語によるナレーション)を利用し、受講者の英語運用能力を生かした講義の展開を考えます。