南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
中村 岳穂
他の科目との関連
他学科履修
副題 中国経済の発展過程と現状
授業概要 中華人民共和国の建国から現在に至るまでの約60年間を対象とする。この期間は悠久の中国史の一部に過ぎないが、その内実は人類史上まれに見る激動の時代である。計画経済体制の実践と苦難、改革開放後の急速な経済成長を概観する。
学修目標 戦後世界経済史における中国経済の役割に留意しながら、一国経済の発展過程について経済学的視点を習得することを目標とする。とくに、わが国の戦後史との対比に着目し、グローバル経済の現状と展望を見極められるように、受講生の主体的な探究力の涵養を目指す。
授業計画 1.現代中国経済の歩みを概観する
2.中国の計画経済体制の樹立と改革問題の提起
3.移行経済における政府の役割と経済成長の要因
4.企業改革
5.農村改革
6.労働市場(都市−農村間二重構造問題)
7.金融市場と金融政策
8.国有企業の経営悪化と不良債権問題
9.対外開放(国際貿易と経済成長)
10.外資導入の役割
11.国際社会の中の中国
12.日中関係
13.中国の環境問題
14.改革開放の光と影
15.講義のまとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 日頃から新聞や本をよく読んでおくこと(「読む力」が無ければ、評価に値するレポートを「書く力」は期待できません)。各種メディアにおける中国経済の最新情報に対してアンテナを張り、重要かつ興味深い話
題を収集しておくこと。
評価方法 授業参加度を20%、宿題(4回提出)の完成度の高さ(内容の充実度)を30%、レポート(1回提出)の完成度を50%の割合で評価。授業参加度は、発言の量と質により加点する。
テキスト 開講時に、宿題とレポート作成などに役立つ「参考文献リスト」を配布して解説する。
【6月1日訂正】次のテキストを授業前に購入し、毎回教室に持っていてください:池上彰(著)『そうだったのか!中国』集英社文庫(2010年)、724円+税
その他 質問しながら授業を進めるので、受講生は積極的に発言し、独自の問題意識を持って講義に臨むこと。受講態度の悪い者(居眠り、私語、遅刻など)は、評価において厳しく減点する。