南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
岡部 桂史
他の科目との関連
他学科履修
副題 日本経営史
授業概要  経営史は企業発展のダイナミズムを歴史的な視点から学ぼうとする学問です。現代社会において,企業は経済活動の主体として決定的に重要な地位を占めています。歴史の大きな流れの中で,企業が直面した経営上の重要問題とは何か?,それを企業がどのように解決したのか?,そのプロセスを辿りつつ,現代に至るビジネスシステムの形成と発展を探っていきます。
 経営史Bでは、近世−近代−現代の日本の企業を歴史的に概観し,日本における企業システムの成立と展開を解説します。
学修目標  日本の企業システムに関する評価は,経済状況や時代背景で大きく変遷しています。「現在」は,過去の活動の積み重ねと流れの上に成り立っており,過去の歩みを振り返ることで,「現在」は正しく理解されます。本講義の目標は,日本の企業・経済の歴史を学び,受講生自身が長期的な視野から経済事象を把握・理解できるようになることです。
授業計画 1.経営史と日本企業
2.近世の商家経営
3.近代的経営組織の成立
4.新技術の導入と明治日本
5.大企業時代の到来−財閥と財界−
6.現代企業の出現と専門経営者
7.財閥から企業集団へ
8.日本的労使関係の展開
9.技術と経営−戦前・戦時・戦後の経験−
10.高度成長期の日本企業(1)
11.高度成長期の日本企業(2)
12.戦後日本のビジネスシステム−メインバンク・系列・産業政策−
13.中小企業と産業集積
14.日本の工業化と企業家理念
15.「日本的経営」と経営史
授業時間外の学習(準備学習など)  事前に授業計画を参考に参考文献の該当部分を一読しておけば,理解がさらに深まります。また,歴史の大きな流れや知識に不安のある学生は,高等学校レベルの世界史・日本史の教科書・参考書に目を通し
ておくことを勧めます。
評価方法 定期試験(100%)
テキスト 初回講義にて指示。
その他 <参考文献>
 宮本又郎他『日本経営史』新版,有斐閣,2007年。
<参考URL>
 http://www.asahi-net.or.jp/%7Edz4k-okb/