81156 ミドル演習
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豊島 明子 |
他の科目との関連 | 行政法総論・行政救済法 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 行政法の基礎概念を学ぶ |
授業概要 | この演習では、まず、行政と私たちの生活との関わりの現状を知り、行政の諸活動を規律する基本的な行政法制の仕組みを理解し、行政の諸活動をめぐる行政法理論の基礎を学びます。このため、春学期は、主として、初学者向けのテキストを読み、「行政裁量」や「行政行為」等の行政法の基礎概念について理解を深めます。また、その時々の、行政(法)に関連する新聞記事をもとに現代行政が直面する諸課題を見る目も養いたいと思います。 そして、以上の学習の後には、行政法分野の基本判例を読み、検討していきます。判例の検討を通じて、行政法の基礎概念に関する知識を確かなものとするとともに、ゼミでのディスカッションを通じて、法的な論理的思考やコミュニケーション能力の修得を目指します。 |
学修目標 | (1)行政法の基礎概念を理解する。 (2)行政法の基本判例における問題の所在を理解し、法的な論理的思考力を身につける。 (3)新聞記事を通して現代行政の抱える現状を知り、現代行政の諸活動への関心を高める。 (4)プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を身につける。 |
授業計画 | 演習では、毎回、参加学生からの報告(プレゼンテーション)と、この報告について全員でディスカッションを行う運営を、基本とします。 各回でとりあげるテーマは、おおむね以下のとおりです。 1.行政法とは何か、行政法の学び方 2.行政上の法関係 3.法律による行政の原理 4.法律による行政の原理の例外と限界 5.行政過程への私人の参加 6.行政行為(1) 7.行政行為(2) 8.行政立法 9.行政の非権力的活動形式(1) 10.行政の非権力的活動形式(2) 11.行政の実効性確保 12.行政訴訟(1) 13.行政訴訟(2) 14.行政上の不服申立て(1) 15.国家賠償 16〜17.基本判例の検討(行政法の基本原理に関する訴訟) 18〜24.基本判例の検討(各種の行政作用に関する訴訟) 25〜29.基本判例の検討(行政救済法上の論点に関する訴訟) 30.全体のまとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | ・各学期中に何回か、報告(プレゼンテーション)の順番が回ってきます。報告の準備のためには、ゼミ以外の時間にも作業を行う必要があります。 ・また、報告者以外の学生も、次回の演習でとりあげるテーマについて、教科書を事前に読み、判例に目を通すなど、予習が求められます。 |
評価方法 | 演習への参加度(ただ出席するだけではなく、発言内容や回数等の演習への貢献度を評価します)が50%、演習での報告が30%、学期末に課すレポート20%で、評価します。 |
テキスト | ・春学期には、藤田宙靖『行政法入門〔第5版〕』(有斐閣、2006年)を用います。 ・秋学期に検討する判例は、授業時に、その都度、配布します。 |
その他 | ・ゼミには毎回出席することが求められます(欠席は原則として認められません)。 ・ゼミでは、ただ授業に出席するだけではなく、積極的に発言し、議論に参加することが求められます。 |