81175 行政救済法
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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豊島 明子 |
他の科目との関連 | 行政法総論、行政法各論 |
他学科履修 | 可 |
副題 | 違法・不当な行政活動の是正や、このような行政活動によって侵害された国民・住民の権利利益を救済するための法的仕組みについて理解し、行政の司法的統制のあり方を考える。 |
授業概要 | 法に従ってなされるべき行政活動であっても、時には、違法に行われることもある。この授業では、違法または不当な行政活動の是正のための、そして、このような行政活動によって侵害された国民・住民の権利利益を救済するための法的仕組みについて、論ずる。具体的には、行政不服審査法、行政事件訴訟法および国家賠償法の3つの法律の基本構造と、これらの諸法律の運用上の論点について、裁判例を素材に、その理論的到達点を明らかにする。 また、ダム建設等の公共事業などの適法な行政活動によって、行政は、国民・住民に財産的損失を与える場合もある。このような場合の損失補償の仕組みについてもとりあげる。 |
学修目標 | (1) 行政上の不服申立ての仕組みと、手続上の論点について、理解する。 (2) 行政訴訟の諸類型と、そこにおける論点について、理解する。 (3) 国家賠償請求訴訟の類型を理解し、そこにおける論点について、理解する。 (4) 上記(1)〜(3)に関する、基本判例の要点を理解する。 (5) 行政の司法的統制のあり方について、主体的に考える力を獲得する。 |
授業計画 | 1.オリエンテーション—行政救済法の全体像 2. 行政上の苦情処理・オンブズマン 3.〜4.行政上の不服申立て 6.行政訴訟の歴史と、行政訴訟の諸類型 7.行政訴訟の訴訟要件(1) 8.行政訴訟の訴訟要件(2) 9.行政訴訟の審理と判決 10.仮の権利保護 11.抗告訴訟以外の訴訟 12.国家賠償法1条(1) 13.国家賠償法1条(2) 14.国家賠償法2条 15.損失補償 |
授業時間外の学習(準備学習など) | テキストの該当箇所を事前によく読んでおくこと。そして、授業後には、テキストの内容と授業でとりあげた裁判例の要点について復習し、自らの理解を確かめること。 |
評価方法 | 期末試験(100%)によって評価する。 |
テキスト | 市橋克哉・本多滝夫・平田和一・榊原秀訓『アクチュアル行政法』(法律文化社、2010年) |
その他 | 授業では、毎回、レジュメを配布する。 |