81227 日本法史
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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神保 文夫 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 伝統法と近代法 |
授業概要 | 日本の近代法体系は幕末・明治以降西洋法を継受することによって成立し、江戸時代までに発達した伝統法体系は崩壊したが、法制度・法理論等の面ではともかく、法実務や法意識等のレベルではなお伝統法の影響が少なからず残り、継受した西洋的法制度・法理論とそれらは混淆しあるいは乖離しつつ展開したのであり、その上に現代日本の法文化が形成されているといえるであろう。この講義では、おおむねテキストの体系に沿って日本の法の発達史を概観することにより、日本の法文化の特徴を歴史的な視点から明らかにしたい。時代的には、伝統法のもっとも発達した段階である江戸時代の幕藩法と、現代日本の法体系の直接の基礎となっている近代法体系の形成過程に重点を置いて講ずる。 |
学修目標 | 主要な法分野について、その性格や特徴を歴史的観点から考察することにより、現代日本の法文化に対する理解を深める。 |
授業計画 | 1 序論 2 律令法 3 鎌倉・室町・戦国時代の法 4 幕藩法(1)統治組織 5 幕藩法(2)法源 6 幕藩法(3)土地制度 7 幕藩法(4)親族法・相続法 8 幕藩法(5)刑法 9 幕藩法(6)裁判制度・取引法 10 近代法の形成(1)統治組織 11 近代法の形成(2)司法制度 12 近代法の形成(3)刑事法 13 近代法の形成(4)民事法 14 近代法の再編(1)統治組織・司法制度 15 近代法の再編(2)刑事法・民事法 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 概説的な講義であるから、毎回予習してこないと理解できないような内容ではないが、時間の関係ですべての法分野にわたって取り上げることはできないので、可能な限り講義の中で適宜紹介する文献等を読んで、講義の足りないところを補い、また講義内容を自分自身で深化・発展させることを心がけてほしい。 |
評価方法 | 筆記試験による。 |
テキスト | 浅古弘他編『日本法制史』青林書院、2010年 |
その他 | とくになし。 |