南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
沢登 文治
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題
授業概要  1,2年次に習得した法律学の知識やスキルにさらに磨きをかけるとともに、憲法の諸テーマおよびそれに関連する事柄を、多角的に考え、検討していきます。脳死状態での臓器移植の問題、クローン技術の発展による「学問・研究の自由」に対する規制の問題、有事法制の展開や、年金制度や医療保険制度をめぐる問題など、多くの問題にわたしたちは直面しています。これらの問題を、憲法およびさまざまな法律の適用、または、新法の制定によっていかに解決できるか、解決するべきか、などについて、ゼミで一緒に話し合っていきます。
学修目標  1,2年次での勉強をさらに憲法問題に特化させ、憲法その他の判例を参照しながら、さまざまな問題をいかに憲法的に分析できるか、その方法や視点を習得することを目標とします。その方法の一つは、グループおよびゼミでの意見交換および討論であることは言うまでもありません。積極的に学習し、ディスカッションする姿勢を身につけましょう。また自分なりに、自主的に論点を見出す努力が必要ですから、さまざまな時事問題にも関心を向けていきましょう。
授業計画  春学期15回および秋学期15回の授業を行います。春学期は、基本的な憲法のテーマとともに、時事問題について学んでいきます。発表は基本的にグループごとにおこないます。どのようなテーマを発表するかについては、ゼミ全体で話し合って決めます。ちなみに、これまでのテーマの例は以下のようなものです。(まったくこれらに拘束される必要はありませんし、これらに流される必要もありません!)そのうえで、秋学期には、さらに発展的に学んでいきます。
 「日本におけるアメリカ軍基地について」「政教分離」「一票の格差」「少年法61条と表現の自由」「原子力発電所と憲法」「ハンセン病患者の人権問題」「高校授業料無償化について」「旧裁判制度」「臓器移植法改正について」「プロジェクトX…議員たちの記録」などです。
 さらに夏合宿【要参加】としては、「BBQ大会を含む(木曽駒高原)ヒルトップ貸しきり夏合宿!」があります。そこで、夏休み中のフィールドワークを計画し、実践します。それに基づき、秋学期のゼミ報告をします。また、「沖縄ツアー(米軍基地見学含む)」など、ゼミ生の皆さんの関心と希望によって、他にもさまざまな企画があります(費用はもちろん各自の自己負担です)。
授業時間外の学習(準備学習など) 指定図書に配架されている書籍を参考にしながら、各自・各グループで、テーマを考え計画を進めます。
評価方法 日常の取り組み(授業参加度1/3、ゼミ参加の姿勢1/3、ゼミ報告(各学期1回以上の担当義務あり)の状況1/3)が50%、レポート(各学期1回の提出義務あり)が50%で評価します。無断欠席や遅刻は減点対象となります。
テキスト 指定なし。適宜指示またはプリント配付。
その他 夏合宿の費用として、約1万円が必要です。