科目コード |
科 目 名 |
指定 |
期 間 |
単位 |
年次 |
担 当 者 |
85003 |
キリスト教学Ⅰ[TE]R5、R6 |
必修 |
春学期 |
1 |
1 |
市瀬 英昭 |
【副 題】
自分の生き方を探るために
【授業概要】
聖書を人類の「古典」として位置付け、時代、言語、国籍をこえて受け継がれてきたこの遺産と対話する場を提供する。その関連で、本学のモットーである「人間の尊厳のために」の内容に触れ、共に生きることの可能性を探る
【学修目標】
主に、新約聖書の中から、イエス・キリストの特徴的な言動を記していると言われるテキストを取り上げ分析しながら、それらが現代の私たちに問いかけていることを読み取る。講義のプロセスはおおむね次のようになる。
(1)当テキストを選択した意図の説明
(2)当該個所の聖書学的な簡潔解説
(3)当テキストに隠されている私たちへのメッセージの発見と共体験
(4)その時間に学んだこと、気づいたことの言語化
【授業計画】
1.導入、学ぶことと生きることの関連、古典の意義について
2.ルカ福音書19章、1節 10節:どのようにして人は開花するか
3.マルコ福音書1章、40節 45節:聖書における癒しとは何か
4.マルコ福音書10章、13節 16節:人間の価値は能力ではない
5.まとめと復習(1)『こんにちは地球家族』(VTR鑑賞)
6.ヨハネ福音書7章、53節 8章11節:憎しみは一部を愛は全体を見る
7.ルカ福音書12章、13節 21節:善く生きるとは、持つことと在ること
8.マタイ福音書6章、25節 34節:「山上の説教」、表の価値と裏の価値
9.まとめと復習(2)「人間の尊厳のために」、「祈りと知性」(重兼芳子)
10.ルカ福音書10章、25節 34節:聖書における「あわれみ」とは何か
11.人間の可能性:『マリア・レーナ・愛のゴスペルシンガー』(VTR)鑑賞
12.マタイ福音書18章、21節 34節:赦すことと赦されること、直説法と命令法
13.宗教の存在意義。「宗」と「教」の区別と関連について
14.ルカ福音書4章、16節 30節:新しい時の始まりの宣言、ジュビレーソング
15.まとめと復習(3)「自己を遠望する視点」(新井満)、パラダイム変換について
16.定期試験
【授業時間外の学習(準備学習等)】
新約聖書の素読
【評価方法】
授業参加度が20%、「ふりかえり」が20%、定期試験が60%
【テキスト】
新約聖書(どの版でも可)と担当者配布のプリント