92005 文化資源学研究
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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永井 英治 |
講義題目 | |
開講キャンパス | |
授業概要 | 古文書を翻刻して資料集を編纂するとき、掲載された史料には、原文書にさまざまな手が加えられる。そこには編者の解釈も入っているけれども、「加工」に関わる一定のルールを身につけておけば、原文書の様相を頭の中に復元しながら、古文書を読むことができる。ここに見られる「加工」のルールは、対象となる史資料の性格に即して、そしてそれを扱う学問分野によって異なるものとなるが、「加工」によってoriginalよりもはるかに利用が容易になる。その結果、他分野の人や、研究目的に限らないさまざまな利用が可能になる。文化資源化の意義はこの点にある。したがって、文化資源学の方法論は、史資料とそれを対象とする学問分野の数だけ存在する。それらの多様な方法に共通する理念を考え、かつ、文化資源化の営みという指向を未来に向けていくことが、文化資源学の総論である。 |
学修目標 | 1.文化資源をめぐる多様な問題について理解を深める 2.文化資源の活用について提案できる能力の養成 |
授業計画 | 1.文化資源学の指向 2・3.史料学の成立 4・5.史料認識論と史料管理論 6.「史料のあり方」についての討論 7〜9.documentation 10・11.アーカイブズにおける評価選別 12・13.史資料の保存と利用 14.文化資源の利用についての討論 15.文化資源学の課題 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 自らの専門分野に即して、史資料の調査・収集・整理・保管・利用に関する理解を整理しておくこと。 |
評価方法 | 授業参加度が20%、レポートが80%で評価する。 |
テキスト | 参考文献はそのつど紹介する。 |
その他 |