南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
永井 英治
講義題目
開講キャンパス
授業概要  古文書を翻刻して資料集を編纂するとき、掲載された史料には、原文書にさまざまな手が加えられる。そこには編者の解釈も入っているけれども、「加工」に関わる一定のルールを身につけておけば、原文書の様相を頭の中に復元しながら、古文書を読むことができる。ここに見られる「加工」のルールは、対象となる史資料の性格に即して、そしてそれを扱う学問分野によって異なるものとなるが、「加工」によってoriginalよりもはるかに利用が容易になる。その結果、他分野の人や、研究目的に限らないさまざまな利用が可能になる。文化資源化の意義はこの点にある。したがって、文化資源学の方法論は、史資料とそれを対象とする学問分野の数だけ存在する。それらの多様な方法に共通する理念を考え、かつ、文化資源化の営みという指向を未来に向けていくことが、文化資源学の総論である。
学修目標 1.文化資源をめぐる多様な問題について理解を深める
2.文化資源の活用について提案できる能力の養成
授業計画 1.文化資源学の指向
2・3.史料学の成立
4・5.史料認識論と史料管理論
6.「史料のあり方」についての討論
7〜9.documentation
10・11.アーカイブズにおける評価選別
12・13.史資料の保存と利用
14.文化資源の利用についての討論
15.文化資源学の課題
授業時間外の学習(準備学習など) 自らの専門分野に即して、史資料の調査・収集・整理・保管・利用に関する理解を整理しておくこと。
評価方法 授業参加度が20%、レポートが80%で評価する。
テキスト 参考文献はそのつど紹介する。
その他