南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
佐々木 重洋
講義題目
開講キャンパス
授業概要  仮面や彫刻などの具体的な「モノ」を手がかりとして、それらを製作・使用する人間の思考・価値体系や社会生活に迫る視点を学ぶとともに、世界の多様な「民族芸術」への人類学的アプローチについて考究する。
学修目標 「モノ」と「物質文化」、「人工物・加工品(artifact)」、「美術作品(art)」との相互関係、「モノ」を収集・展示する「博物館」と「美術館」の区別、それらを支える文化上の制度や、背景となる政治力学などについても批判的に再検討しながら、人類学的思惟とは何かを考える。
授業計画 1.オリエンテーション──「民族芸術」とは何か──
2.民族学、文化人類学、美学、芸術学、美術史
3〜4.民族芸術学の課題(1),(2)
5〜6.「モノ」の記述・事例研究(1),(2)
7〜8.文化システムとしての芸術(1),(2)
9.「芸術」と「エージェンシー」
10.アート・ネクセス論
11.Art と arts、art と artifact
12.「部族的なもの」と「近代的なもの」をめぐって
13.近代と「モノ」収集の歴史
14.博物館と美術館
15.総括
授業時間外の学習(準備学習など) 配布された文献コピーや資料等には十分に目を通し、とくに文献コピーについては指定された範囲について必ずあらかじめ読み、疑問点や不明点を明らかにしておくこと。
評価方法 総合的に評価する(期末レポート50%、平常点50%)。平常点は、日常の提出物の内容、口頭発表の内容、議論への参与度を総合的に評価する。
テキスト 授業中に適宜、指示する。
その他 野外実習、見学を含む場合がある。
例)昨年度は野外民族博物館リトルワールド見学、スケッチ実習などを実施。