南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
黒沢  浩
講義題目
開講キャンパス
授業概要  日本における考古学・人類学の歴史を学ぶ。具体的には明治期から現代に至る考古学・人類学研究の流れを、社会的背景と合わせて辿っていく。特に、近代以前の学問状況、E.S.モールスによる大森貝塚発掘の意義、人種民族論争、植民地における日本人学者の活動、そして戦後の考古学の歩みを振り返る。
 また、考古学の方法論に関しても、いくつかの論争や型式学・様式論を取り上げて考えていきたい。
学修目標 1. 日本における考古学・人類学の発展についての流れを理解する
2. 人種民族論が「日本人」論、「日本文化」論の形成に果たした役割を考える
3. 戦前・戦中の日本人学者の戦争への加担について理解する
4. 日本の考古学の方法論の成り立ちについて理解する
授業計画 1.  近代以前の「考古学」的なもの
2.  モールスによる大森貝塚発掘の意義
3.  モールスの後継者たち
4.  坪井正五郎と人類学会
5.  坪井正五郎の周辺
6.  アマチュアの考古学者たち
7〜10.大陸へ進出する考古学者
11.  マルクス主義考古学
12.  考古学の論争
13.  東京考古学会とその周辺
14〜15.戦後の考古学
授業時間外の学習(準備学習など) 各回の講義で参考文献を提示するので、その文献の該当部分を読むこと。
評価方法 授業参加度20%、レポート80%で評価する
テキスト 毎回プリントを配付するほか、必要な文献は提示する。
その他