南山大学

 
指定
期間
秋期隔週
単位
年次
1・2
担当者
田子 健
講義題目
開講キャンパス
授業概要  政府の教育政策の基礎となる教育計画は、従来の学校教育計画から生涯学習計画へと大きな転換をし、生涯学習計画のなかでの学校教育の位置が問われ、高等教育改革にまで及んでいる。また地方分権改革のなかで、教育の中央・地方間関係の再構成が求められ、都道府県教育(振興)計画、市町村教育(振興)計画の重要性が指摘されている。さらに、私立学校セクターの教育政策での新たな位置づけについても関心事となる。現代社会にみる教育の具体例を交えて講義を進めることとする。今後の教育がどうあれば社会や個人の期待に応えるのか、議論したい。同時に、広く教育の基本を講義し、本専攻の多様な関心に応えたい。
学修目標  広く基礎的な研究関心に応えるとともに、自治体等のプランナー・教員などの実務能力の向上に資することも目指す。
授業計画 1.教育の現在−2011年の日本と世界−
2.1990年代の教育改革−規制改革と地方分権改革のもたらしたもの−
3.教育法制と教育行政(1)−新しい教育基本法と教育委員会制度の将来像−
4.教育法制と教育行政(2)−教育法制の新しい動向−
5.学校教育計画−「ゆとり」後教育の課題−
6.生涯学習計画−フリースクール、職業能力の開発、市民の教養形成−
7.高等教育計画−全入期の大学、地域社会と大学、不況と進学率の停滞−
8.教育の中央・地方間関係−文部科学省・地方教育行政と総務省・知事部局−
9.都道府県教育計画−戦後教育計画史−
10.市町村教育計画−いくつかの事例を中心に−
11.教育計画の策定と評価−国・地域レベルの問題−
12.教育計画の国際比較−OECD、ユネスコ、アジア・アフリカ−
13.民間教育産業と公教育
14.教育課程改革の展望−新学習指導要領完全実施の年を迎えて−
15.今後の教育・教育行政・教育政策−より望ましい教育の実現のために−
授業時間外の学習(準備学習など) 特になし
評価方法 レポート(100%)の成績で評価する。
テキスト 必要に応じて紹介する。
その他 週末に集中形式で実施される。2011年度の日程は、教務課Webページの隔週講義科目一覧または教育ファシリテーション専攻のWebにて確認すること。