南山大学

 
指定
期間
秋期隔週
単位
年次
1・2
担当者
津村 俊充
講義題目 ラボラトリー方式の体験学習を用いた教育プログラムの設計と実施の研究
開講キャンパス
授業概要  教育における知識偏重主義に対する昨今の批判から、教育に体験的な学習を採り入れていくことの重要性が指摘されている。本科目では、さまざまな教育現場でラボラトリー方式の体験学習を実施できるための知識を学ぶことを目的としている。そのために、ラボラトリー方式の体験学習という学習方法に関する理解を深めると同時に、体験学習の実践に向けてプログラムの組み立て方や進め方に関する基礎的な知識を身につける。米国NTLを中心にしたラボラトリー方式の体験学習の資料をもとにプログラムの設計を検討するとともにラボラトリー方式の体験学習の実習をお互いに実施し、相互のフィードバックを通して、実習の内容、実習の進め方などの実施方法などについて討論する。
学修目標  ラボラトリー方式の体験学習の理解をさらに深める。
 ラボラトリー方式の体験学習を用いた教育プログラムを設計する際に重要な要素・理念を学ぶとともに、体験学習を設計し実施する際のファシリテーターの働きや留意点についての理解を深める。
授業計画 本授業は、夏期集中(2泊3日の宿泊形式)で開講される。授業日は、教務課Webページの集中講義科目一覧または教育ファシリテーション専攻のWebにて確認すること。
本年度は、下記の授業内容を予定している。
1.  授業のオリエンテーション
2〜3.体験学習設計のステップの理解とニーズ調査について
4〜6.具体的な体験学習設計のためのニーズ調査の実施と分析および教育プログラムの計画
7〜8.受講者チームによる教育プログラムの発表とフィードバック・セッション
9〜10.受講者チームによる実習づくりと実習実施の計画ミーティング
11〜12.受講者チームによる実習実施とフィードバック・セッション(1)
13〜14.受講者チームによる実習実施とフィードバック・セッション(2)
15.  本授業での学びのまとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 1.授業の前準備として、津村俊充・山口真人 編著「人間関係トレーニング〜私を育てる教育への人間学的アプローチ〜」(ナカニシヤ出版 2005)を通読しておくことと、体験学習ファシリテーション基礎研究で学習したことを復習しておくこと。
2.グループを作り、体験学習プログラムの具体的な設計から実施までを行うために、授業外において担当グループが集まり、体験学習プログラムの検討を十分にすること。
評価方法 授業時における発表(50%)とレポートの成績(50%)とによって評価する。
テキスト Facilitating, Pfeiffer & Company Library, No.17, 1994とConsulting and Facilitating, Pfeiffer & Company Library, No.14, 1994をテキストの中心として扱う。その他、テキスト・参考文献は、授業開始時に配布もしくは指示する。
その他 体験学習ファシリテーション基礎研究を事前に履修していることが望ましい。