南山大学

 
指定
期間
夏期前後
単位
年次
1・2
担当者
中村 和彦
松瀬 理保
講義題目 グループプロセスに焦点を当てたファシリテーション
開講キャンパス
授業概要  人と人との間に起こるプロセスは、主に取り扱うシステムのレベルによって、(1)個人内プロセス(パーソナル・レベル;自己への気づき)、(2)対人間プロセス、(3)グループプロセス、(4)グループ間プロセス、(5)組織内プロセス、などに大別できる。本科目では、(3)グループプロセスに主に焦点を当て、グループやチーム、学級やミーティング場面などのグループに対する働きかけについて焦点を当てていく。すなわち、グループの効果性を高め、グループメンバーの関係性を深めるための働きかけについて、理論学習と体験学習を交えながら理解を深めていく。なお、グループとしては、ミーティングやワークショップなどの課題がある場面を想定し、ともに学び、ともに成長する関係作りをめざしたファシリテーションについて探求していく。
学修目標  本科目では、以下の学習目標について、理論学習と体験学習を通して取り組む。なお2011年度は、ポジティブ・アプローチとしてのAI(Appreciative Inquiry)を取り上げ、グループや組織に働きかける際の理念と方法を学ぶ。
1.グループ・レベルに働きかけるファシリテーションの理念と方法について理解を深める。
2.各自の現場でのファシリテーションにそれらを活かす可能性をさぐる。
授業計画 1.  グループのファシリテーションとは?さまざまなアプローチを理解する
2〜7.AIのプロセスを体験する
8〜9.AIの背景にある理論(ポジティブ心理学・感情学)、原理原則について理解する
10〜11.国内外での導入事例をヒントに応用のイメージを探る
12〜15.各自の現場での実践にむけ相互支援をする
授業時間外の学習(準備学習など) AIの概要について、授業開始前にWeb等で調べておくこと。
評価方法 授業への参加度(50%)、レポート(50%)によって評価を行う。
テキスト 授業中にプリントを配布する。
その他 本科目は週末(土日)を利用した集中形式で実施する。
授業日は、教務課Webページの集中講義科目一覧または教育ファシリテーション専攻のWebで確認すること。
参考文献は以下の通りである。
デイビッド・クーパーライダー(著)「AI〜最高の瞬間を引き出す組織開発」(PHPエディターズグループ)
バーバラ・フレデリクソン(著)「ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」(日本実業出版社)
ダイアナ・ホイットニー(著)「ポジティブ・チェンジ—主体性と組織力を高めるAI—」ヒューマンバリュー社