南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
二村 久則
講義題目
開講キャンパス
授業概要  メキシコにおけるPRI一党支配体制の終焉と政治の分極化、ベネズエラ、ボリビア、エクアドルなど南米のいくつかの国に顕著な「左傾化」と言われる政治的な流れ、そしてポプリスモの新たな台頭など、21世紀に入って早10年を経たラテンアメリカには、前世紀とは異なる新たな政治的胎動が感じられる。他方、2001年末のアルゼンチンのように、新自由主義の行き詰まりによる経済危機が政治に負の影響を及ぼす例も見られる。こうしたラテンアメリカ政治の新しい潮流を的確にとらえるためには、とくに20世紀後半からのこの地域の政治に関する正確な知識を持つことが必要である。この授業では、軍事政権、権威主義体制、ポプリスモ、民主化などの基本的概念を踏まえたうえで、域内主要各国の政治についてここ半世紀の動きを跡づけ、今後の動向を見定めたい。
学修目標  ラテンアメリカ政治の基本的な特徴を理解し、ここ半世紀の政治過程を知ること。同時に、少なくとも域内主要国について、政治変動をもたらしているものが何かを考察する。
授業計画  おおむね次のような項目を取り上げ、順番に講義していく予定であるが、授業の進行状況によって項目の順番が入れ替わることもありうる。
1.イントロダクション
2.現代ラテンアメリカ政治の基礎概念
3.ラテンアメリカ現代政治史概観(1)
4.ラテンアメリカ現代政治史概観(2)
5.アルゼンチン
6.チリ
7.ブラジル
8.ペルー
9.コロンビア
10.ベネズエラ
11.メキシコ
12.キューバ
13.カリブ諸国
14.中米諸国
15.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など)  授業時に適宜指定する参考文献を必ず読み、その内容を授業中のディスカッションに生かすこと。
評価方法 レポート70%、授業参加度15%、ディスカッションへの参加15%の割合で評価。
テキスト 英語もしくはスペイン語文献使用予定。詳細は授業の際に説明する。
その他