南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
森山 幹弘
講義題目 文化研究
開講キャンパス
授業概要  文化について、その方法論とパースペクティブについて学ぶ。植民地時代から現代までの東南アジア地域の文化に関する事象を、どのように分析し、解釈することができるか、理論的な文献を読み進めながら考える。
学修目標  それぞれの受講者が自らの研究材料を念頭に置いて、それぞれが修士論文の方法論とアプローチを見いだしていくことを目標とする。
 毎回の授業は担当者がレジメを作成し発表を行い、全員が内容の理解を行う。レジメ発表に基づいてテキストの理解を深めたあと、全員で議論を行なう。学期の最後には自分の研究分野と関心に照らして特定のテーマを決めた後、論文集からヒントを得て題材を選定しレポートを作成することとする。
授業計画 第1回:オリエンテーション
第2回:「文化」概念と近代、文化概念の発生と展開
第3回:ネイションとナショナリズム、伝統の創造
第4回:文化相対主義、人種と民族
第5回:カルチュラル・スタディーズ、日本の文化概念
第6回:文化的差異と社会的不公正
第7回:政治・道徳哲学のとき
第8回:集合的差異か、混淆か
第9回:多文化主義
第10回:差異の再生産と構築
第11回:差異の生産
第12回: 差異の三角形
第13回:文化、アイデンティティ、記憶
第14回: ジャワにおける記憶—すること
第15回:受講者のテーマに関連させたまとめの議論
授業時間外の学習(準備学習など) 図書館の指定図書を中心にして、関連図書を読む事。
評価方法 担当レジメと発表(50%)とレポート(50%)で評価する。
テキスト 鏡味治也『キーコンセプト 文化』世界思想社、2010年。
ミシェル・ヴィヴィオルカ(宮島喬・森千香子訳)『差異、アイデンティティと文化の政治学』法政大学出版局、2009年。
アン・ローラ・ストーラー(永渕康之・水谷智・吉田信訳)『肉体の知識と帝国の権力』以文社、2010年。
その他 基本的には上記のような授業計画を予定しているが、受講者が扱おうとしているテーマに合わせて授業で取り上げるテーマを適宜調整する。