南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
宮川 佳三
講義題目
開講キャンパス
授業概要 「国際関係」に関する特定課題演習分野においては、20世紀後半のアジア(北東アジア・東南アジア)における国際関係の状況を歴史的に考察する。特に日本とアメリカの動きに注目しながら「戦争」と「平和」の問題について考察し、平和と安定のための地域の枠組みを考える。
学修目標 複雑な地域と言われる北東アジア・東南アジアの国際環境の有り様を20世紀後半を中心に考察し、21世紀における地域の安定・平和の枠組みを考える。
授業計画 前半では、20世紀後半期——アジア・太平洋戦争後——の日本とアメリカの安全保障体制の変化を、後半では、同じ時期の日本とアジア諸国との関係の有り様・変化を、受講者に資料(主に英文)を読んでもらい、報告・討議する。そしてアジア(東アジア・東南アジア)における平和的・協調的体制——APEC、ARF、APTなど——について考察する。
1.復習:日米開戦
2.1945年8月15日の意味
3.第2の開国:ダグラス・マッカーサーと日本占領
4.パックス・アメリカーナ:アジアの冷戦と日本の独立
5.ベトナム戦争の日米関係
6.ニクソン・ドクトリンと沖縄返還:アメリカの考え方
7.1970年代・1980年代とアジアの冷戦とアメリカ
8.歴史の和解:日本帝国と植民地の記憶
9.日本とアジアの距離:冷戦時代
10.アジアの地域主義とグローバリゼーション
11.日米同盟と多国間主義
12.日本の経済援助:ODA
13.日本の人道的援助:PKO
14.「東アジア共同体」?
15.総括:これからの日本と東アジア
授業時間外の学習(準備学習など) 毎講義時に案内・指示する。が学生の自主的学習の工夫に期待する。
評価方法 クラスへの関わり方・貢献50%、報告・研究レポート50%による。
テキスト 各担当者が配布する英文・和文の資料を使用する。
その他 受講生の関心に応えるように微調整する。