南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
安田 文吉
講義題目
開講キャンパス
授業概要  日本の代表的伝統演劇である歌舞伎を取り上げる。歌舞伎はその時代の世相を如実に反映しているので、番付や役者評判記を読み、その上演史を把握する。台帳や絵尽・絵番付なども参照しながら上演作品の内容を読み取り、浄瑠璃作品や古典文学作品との関わりや現実社会の出来事との関連などを調査、解明する。伝統演劇表現としてのあり方をも検討し、歌舞伎本来の持つ日本文化としての意義を考える。
学修目標  江戸時代の一番人気であった歌舞伎の持つ本質について、多角的に検討し、浄瑠璃との関わりも併せて考察し、歌舞伎のみならず、近世芸能について研究する基礎的な力を修得することを目標とする。
授業計画  歌舞伎に関する基礎知識及び資料の扱い方、分析の方法などについて、講義した後、実際の資料を使って、受講生に資料を読んだ報告書を提出させて、これを元に検討する。
第1回:歌舞伎に関する基礎知識の解説
第2回:歌舞伎資料の種類と内容の解説
第3回:資料の扱い方
第4回:役割番付(京)の判読
第5回:役割番付(大坂)の判読
第6回:役割番付(江戸)の判読
第7回:役割番付(名古屋)の判読
第8回:辻番付の判読
第9回:絵尽しの判読
第10回:絵番付の判読
第11回:評判記の判読
第12回:顔見世番付の判読
第13回:歌舞伎台帳との関わり
第14回:関連資料の判読と分析
第15回:作品の総合分析
授業時間外の学習(準備学習など) 歌舞伎に関わる諸資料についての先行の研究論文を熟読する。
評価方法 授業での報告50%、レポート50%
テキスト 【テキスト】
 適宜プリントを配付。

【参考文献】
 歌舞伎評判記研究会編『歌舞伎評判記集成』(第I期、第II期)、岩波書店。
 歌舞伎台帳研究会編『歌舞伎台帳集成』1〜45巻、勉誠出版。
 芸能史研究会編『日本庶民文化資料集成6 歌舞伎』、三一書房。
 須山章信・土田衛『歌舞伎絵尽し年表』桜楓社。
その他