【科目コード】97605
【科目名称】内部監査
【担当者】岡田 昌也
【単位数】1 【配当年次】1・2 【開講期】秋学期
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【授業概要】
現在、上場会社に対して内部統制制度(いわゆる「J-Sox」)が適用されているが、当該制度は本来取締役の義務である内部監査を制度化したものである。つまり、コーポレートガバナンスの一部が法律で具体的なことまで規定されているのである。
内部統制や内部監査は、元来曖昧なものであったが、当該J-Soxが導入されたことにより、一つの概念であるCOSO理論が一般化された。内部統制及び内部監査のあるべき姿を、この一般化された概念の基礎を理解し、実践に展開できるように講義を行う。
【到達目標】
受講生が企業内において内部監査部門の配属された場合もしくは監査役・監査役スタッフになった場合を想定し、監査の基礎知識、外部監査の仕組み、J-Soxの基礎を習得できることを目標とする。また、どのような場合に会計粉飾等の会社の不正が発生するのかを知ることによって、コーポレートガバナンスの重要性及び会計倫理を習得することを目標とする。
【授業計画】
1.監査とは何か
(1)内部監査と外部監査 (2)会計監査と業務監査 (3)内部監査の概念
2.内部監査の流れ
(1)監査計画 (2)期待把握
3.リスクと統制
(1)リスクの識別 (2)統制の種類 (3)不正の概念
4.リスクアプローチによる監査
(1)業務プロセスに係るリスクと統制 (2)統制テスト
5.J-Sox概要①
(1)概要 (2)基本的枠組み
6.J-Sox概要②
(1)評価及び報告 (2)内部統制監査との関係
7.コーポレートガバナンスの概要及び会計倫理
8.ケーススタディ
【授業時間外の学習(準備学習など)】
授業で解説されたテキストの該当ページを通読すること。
【評価方法】
筆記試験80%
クラスへの貢献度20%
授業中のディスカッションへの参加態度や発言内容
【テキスト】
土田義憲『内部監査人養成プログラム』中央経済社
「内部統制ガイドブック」あずさ監査法人/KPMG 東洋経済新聞社
【参考文献】
【備考】