【科目コード】97623
【科目名称】金融工学
【担当者】田畑 雄
【単位数】2 【配当年次】1・2 【開講期】春学期
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【授業概要】
資本市場において資金がどのように効率的に配分され、その結果、各種証券の均衡価格がどのように形成されるかを解明することを目的とする。そのために、投資と資金調達に関する意思決定を科学的に支援する方法を数学モデルを用いて提供する。とくに、最適化と裁定、および、均衡の概念に主眼を置き、各種の証券の市場での価格評価式を誘導する。その際に必要な線形代数、確率過程、確率解析などの数学的バックグラウンドについても触れる。
【到達目標】
金融リスクを管理するための各種手法とデリバティブの価格付けの方法を理解すること
【授業計画】
1.
資本市場とその役割
2.
金融資産、安全資産と危険資産
3.
銀行預金口座と複利計算
4.
株式の価格と収益率
5.
危険資産の確率モデル
6.
株価の二項モデル
7.
リスク中立確率とマルチンゲール
8.
調整日
9.
離散市場、投資と情報構造
10.資産評価の基本モデル
11.ポートフォリオ理論
12.資本資産評価モデル(CAPM)
13.確率過程入門
14.Black-Sholesの世界
15.調整日
【授業時間外の学習(準備学習など)】
ファイナンスの基礎について復習のこと。
【評価方法】
レポート(100−10e)%,授業参加度10e%,eはNapier数
【テキスト】
田畑雄:フリーランチと金融工学(牧野書店)、2009年
【参考文献】
田畑雄:金融工学入門(エコノミスト社)
澤木勝茂:ファイナンスの数理(朝倉書店)