南山大学

 

【科目コード】97711

【科目名称】国際経営

【担当者】吉原 英樹

【単位数】2                    【配当年次】12    【開講期】春学期

 

【授業概要】

国際経営の実態を理解すること、国際経営の現在の課題およびその解決について考えること、さらに、国際経営論の基本的な概念や理論を学ぶことが、この授業のテーマと目標である。日本企業を中心にとりあげるが、米国・欧州・アジアの企業もとりあげて、日本企業の国際経営を国際比較の視点でみることにしたい。国際経営の標準的な教科書および国際経営のケースを教材にして授業をすすめる。授業は講義形式でなく、ディスカッションを中心にしてすすめたいと考えている。

【到達目標】

国際経営の歴史と現状の理解、国際経営の課題およびその解決の方向の理解、国際経営論の基本的な概念や理論を身につけることが、この授業の目標である。

【授業計画】  

1.     オリエンテーション第1章「国際経営環境の変化」

2.     2章「多国籍企業の経営」

3.     3章「国際経営戦略」およびケース1「武田薬品」

4.     4章「国際マーケティング」およびケース8「ユニクロ」

5.     5章「海外生産」およびケース14「デンソー」

6.     6章「技術移転と海外研究開発」および関満博「北京シリコンバレーのソフト産業」

7.     7章「国際経営マネジメント」および吉原・岡部・澤木『英語で経営する時代』第7章と第8

8.     8章「北米・欧州のなかの日本企業」およびトヨタ自動車

9.     9章「アジアのなかの日本企業」および吉原・欧陽『中国企業の市場主義管理』第5

10.  10章「新興国市場と日本企業」およびサムスン電子

11.  11章「国際経営と国内空洞化」およびケース3NTT

12.  12章「国際経営戦略の今後の展開」およびバーガー『グローバル企業の成功戦略』第7

13.  13章「国際経営マネジメントの革新」およびケース17「ソニー」

14.  漸進的変化と大変革(野村ホールディングス、日本板硝子など)

15.  まとめ

(注)章は『国際経営』の章を示し、ケースの番号は「ケースブック国際経営」のケースを示す。他の教材は、配布の予定。

【授業時間外の学習(準備学習など)】

   授業中に質問など発言できるように、授業でとりあげる教材(章、ケースなど)を予習してほしい。

【評価方法】

レポート70%、授業参加度30%

【テキスト】

吉原英樹『国際経営』3版、有斐閣、2011

吉原英樹・板垣博・諸上茂人編『ケースブック国際経営』有斐閣、2003

【参考文献】

吉原英樹編『国際経営論への招待有斐閣、2002

淺川和宏『グローバル経営入門』日本経済新聞社、2003