南山大学

 

【科目コード】97725

【科目名称】ブランド・マネジメント

【担当者】石垣 智徳

【単位数】2                    【配当年次】12    【開講期】春学期

 

【授業概要】

本科目の目的は、ブランド戦略を構築するための指針となる理論枠組みを理解することである。講義で扱われるテーマは、ブランド要素の選択、ブランド価値の創造、ブランド拡張、ブランド体系の計画といったブランド・マネジメントに関する課題であり、これらを消費者および企業の観点から理論的に理解することを目指す。授業は、講義の形式ばかりでなく、ディスカッションの形式を用いることで理解度を高める。

【到達目標】

ブランド戦略を構築するための理論的枠組みを理解することで、ブランド・マネジメントに含まれる実際の意思決定課題を適切に解決できる基礎的能力を養成することを目的とする。

【授業計画】

1.          序論

(1) ブランドとは何か (2) ブランドの条件

2.          ブランド・エクイティ

(1) ブランド・エクイティの概念 (2) 顧客ベースのブランド・エクイティ

3.          ブランド知識構造

(1) ブランド認知 (2) ブランド・イメージ

4.          ブランド要素

(1) ブランド要素の選択基準 (2) ブランド要素の選択肢

5.          ブランド・エクイティ構築

(1) 製品戦略 (2) 価格戦略 (3) チャネル戦略

6.          ブランド・コミュニケーション

(1) 情報処理モデル (2) マーケティング・コミュニケーション (3) IMC

7.          ブランド連想の活用

(1) 活用プロセスの概念化 (2) ライセンス供与 (3) 推奨

8.          ブランド・エクイティ源泉の測定

(1) 質的調査法 (2) 量的調査法

9.          ブランド・エクイティの測定

     (1) 比較法 (2) ホリスティック法

10.       ブランド・エクイティ測定システム

(1) ブランド監査 (2) ブランド・トラッキング調査

11.       ブランティング戦略

 (1) ブランド・製品マトリクス (2) ブランド階層

12.       新製品導入とブランド拡張

 (1) 新製品とブランド拡張 (2) ブランド拡張の長所・短所

13.       長期的なブランド管理

 (1) ブランド強化 (2) ブランド活性化

14.       セグメントを越えたブランド管理

(1) グローバル・マーケティングの長所 (2) グローバル・マーケティングの短所

15.       まとめ

【授業時間外の学習(準備学習など)】

テキスト当該部分を予習しておくこと。

【評価方法】

レポート 70

ホームワークの提出

授業参加度 30

クラス討議への参加と発言内容

【テキスト】

ケビン・レーン・ケラー(恩蔵直人・亀井昭宏訳)『戦略的ブランド・マネジメント 3版』

東急エージェンシー、2010

【参考文献】

 

【備考】