南山大学

 

【科目コード】97761

【科目名称】ITとネットワーク論

【担当者】後藤 邦夫

【単位数】2                    【配当年次】12    【開講期】春学期

 

【授業概要】

組織におけるITとネットワークの活用に必要な基礎的な技術的知識と管理業務について論じる。具体的には、コンピュータとネットワークの基礎、技術動向などの平易な技術的事項の理解に始まり、情報システム、情報セキュリティなどの管理業務の概要へと進む。オープンソースソフトウェアの意味とその活用についても述べる。ケーススタディとして、いくつかの組織モデルについて情報ネットワークシステムや管理方針の設計演習を含め、現実の問題への応用能力を身につけることを目標とする。

【到達目標】

   情報システムの導入、情報セキュリティマネジメントシステムの構築計画に経営的立場で加わるために必要な基礎知識と考え方を身につけること。

【授業計画】

1.     はじめに

1ITとは情報技術+通信技術 2)組織における情報システムの役割 3)資料の探し方

2.     コンピュータのしくみ

1)ハードウェア構成 2)外部記憶装置 3)周辺機器 4)通信機器

3.     ソフトウェアの役割

1)オペレーティングシステムとその種類 2)基本ソフトウェア 3)応用ソフトウェア

4)オープンソースソフトウェアの活用

4.     情報の表現と暗号技術

1)ビットとバイト 2)文字の表現 3)音声や画像の表現 4)暗号化と認証

5.     通信の基礎

1)通信速度 2)伝送媒体の種類 3)電話のしくみ 4)パケット交換の原理

5)携帯電話のしくみ

6.     インターネットのしくみ

1)接続形態と管理責任の境界 2IPアドレスとドメイン名 3)電子メイルとWWWの原理

4)安全性の問題

7.     企業情報システムのしくみ

1)社内専用システム 2)一般公開システム 3)社外からの利用

4)本学の情報システムの例

8.     情報システムの運用管理

1)運用管理業務の概要 2)費用と手間 3)利用者教育

9.     コンピュータとネットワークのセキュリティ

1)コンピュータ単体の安全性 2)社内ネットワーク全体の安全性

3)安全性と利便性のバランス 4)利用者の心得

10.  情報システムの設計

1)導入の目的を明確に 2)業務の流れが変わる 3)技術動向と導入事例の調査

4)複数提案を総合評価

11.  情報セキュリティマネジメント

1)人間が関わる部分 2)マネジメント組織 3)リスク評価

4)情報セキュリティポリシと教育 5)個人情報保護 6)事例

 

  12-13. 情報システム設計演習

1SOHO設計 2)複数拠点を持つ中小企業

14. 技術動向

1)無線LAN 2)広域LAN接続サービス 3IP電話

   15. まとめ

1)要点のまとめ 2)演習のプレゼンテーション

【授業時間外の学習(準備学習など)】

   前日までに講義ノートを読み、質問等をまとめてくること。

【評価方法】

授業参加態度(質問、討議など)20%、レポート1回(30%)、期末試験(50%)で評価する。

【テキスト】

  講義ノート

参考文献

  「ITパスポート試験」の参考書の他にインターネットで入手できる資料を活用する。

【備考】

  インターネットで入手する資料は日本語および英語のものとする。

  受講者数が多ければ、プレゼンテーションに最後の2週をつかう。