南山大学

 

Ⅰ.授業の概要

①講義科目名(単位数)

法と人間の尊厳(犯罪被害者と法)

単位)

②担当者名

上口 裕・岡田悦典・丸山雅夫

③科目の種類

法と人間の尊厳

④必須の有無

選択

⑤配当学年・学期

未修者コース:1〜3年(既修者コース:1〜年)、秋学期

⑥授業の概要

法,とくに刑事訴訟法および少年法における犯罪被害者の地位を明らかにすることによって,犯罪被害者のおかれた現状について,法曹としてもつべき知識・理解を高めることが科目の趣旨です。

⑦到達目標

犯罪被害者保護・援護に関する現行法および施策について十分な知識・理解を深めることを目標とします。

⑧成績評価の基準と方法

学期末の筆記試験(100%)により評価します。

⑨教科書

指定しません。

⑩参考文献・参考資料

適宜,指示また配付します。

⑪履修条件その他の事項

特にありません。

 

Ⅱ.授業計画

担当

①テーマ

授業内の学修活動

④授業時間外の学修活動等

②ねらい・内容

③授業方法・工夫

1

犯罪被害者と歴史 

 

 

上口)

法史における犯罪被害者(私刑罰・古代的弾劾訴訟から公刑罰・糺問主義への変化など),犯罪被害者論台頭の背景

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

2

犯罪被害者保護と刑事訴訟の目的

 

上口)

応報的刑事司法・回復的刑事司法

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

3

捜査と被害者

 

 

上口)

参考人取調べ,親告罪の捜査,性犯罪と告訴,被害者等連絡制度

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

4

被害者と公訴提起

 

 

上口)

訴追の形態,起訴猶予,被害者通知制度,検察審査会,付審判請求

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義をいますう。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

5

公判と被害者

 

 

上口)

被害者特定事項の秘匿,被害者証人(付添人,遮蔽措置,ビデオリンク方式),被害者参加制度

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

6

犯罪被害者等基本法

 

 

岡田)

近年、制定された犯罪被害者等基本法とそれにまつわる国の施策についての現状。

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

7

犯罪被害者の援助

 

 

岡田)

犯罪被害者給付金制度・精神的支援,(被害者参加弁護士)、 被害者補償─賠償命令,付帯私訴,犯罪給付金制度

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

8

犯罪被害者と量刑、示談

 

 

岡田)

量刑制度のあり方、被害者感情と量刑の関連性、示談制度と被害者

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

9

特定犯罪と被害者

 

 

岡田)

性犯罪,交通事故,詐欺と被害者保護

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

10

犯罪被害者と報道、損害賠償

 

岡田)

犯罪被疑者と報道被害、犯罪被害者の損害賠償、刑事事件と民事損害賠償との関係

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

11

少年法の特徴・特性と被害者問題(総論)

 

丸山)

少年法の特徴(保護原理と侵害原理との調和)と被害者問題との関係

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

12

少年司法への被害者参加(1

 

丸山)

少年司法における被害者の情報取得と同一性情報開示の禁止

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

13

少年司法への被害者参加(2

 

丸山)

少年司法における被害者(遺族の)審判傍聴

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

14

少年司法への被害者参加(3

 

丸山)

被害者参加による修復的司法の可能性

レジュメによりながら,適宜質疑応答を交えながら,講義を行います。

あらかじめ示された参考文献等を読んでおきます

15

全体のまとめ

 

 

丸山)

実務家、被害者、被害者支援者による講演と対話

実務家をはじめとして、被害者問題に関わる人からの話を聞き、議論をします

特にありません。