南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
CAVALLAR Osvaldo
他の科目との関連
履修対象学科
副題 歴史の中のキリスト教
授業概要 南山大学の教育、研究の基礎をなすキリスト教的ヒューマニズムを身につけるために、キリスト教の歴史やその中心的な教えを旧約聖書・新約聖書に基づいて考察する。イエス・キリストの人となりやその教えを理解することにより、人間の文化的活動の根底にある宗教的ヒューマニズムを学ぶ機会を提供する。
学修目標 激動と不安とで開けた二一世紀の世界には、様々な対立の背後に宗教の影が見隠れしている。宗教は現代世界を考える上で、不可欠な人生の要素であり側面である。本講では、キリスト教の教義や教理、神学の歴史を信仰の立場から学ぶことを目的とはしていない。そうではなく、あくまでもキリスト教の歴史を、その起源から現代に至るまで叙述することを目的とする。ここでい言う歴史とは、キリスト教徒と彼らの共同体である教会の社会的な行為の総体、或いは彼らと国家、社会との関わりのことである。こうした歴史学的視点に立ってキリスト教を理解することが学修目標となる。
授業計画 1. 世界史の中のキリスト教:
   a) 現代世界と宗教
   b) 歴史の中のキリスト教
2. キリスト教の成立:
   a) 原始キリスト教の成立
3. キリスト教の成立:
   b) キリスト教とローマ帝国
   c) 初期キリスト教会の内実
4. 古代世界の衰退とキリスト教の進展:
   a) 大迫害からコンスタンティヌス革命へ
   b) キリスト教ローマ帝国
   c) キリスト教世界の拡大
5. 西ヨーロッパ世界の成立とキリスト教:
   a) 中世的教会の成立
   b) 封建社会の中のカトリック教会
   c) 巡礼と十字軍
6. 発展する社会の中の教会:
   a) 正統信仰の強化と教皇権の確立
   b) 中世末期の社会と教会組織
   c) 社会の中に息づくキリスト教
7. 宗教改革前夜の時代:
   a) 昂揚した民衆の敬虔心
   b) 宗教改革の暁星
   c) 公会議の時代
8. 文芸復興:聖書と言語学
9. 宗教改革とその影響:
   a) ドイツの宗教改革
   b) 改革派の宗教改革
   c) 宗教と政治の挟間
10. 二つの信仰の時代:
   a) 近代カトリシスムへの第一歩
   b) 継続する宗教改革運動
11. 啓蒙と革命の時代:
   a) プロテスタントのヨーロッパ
   b) フランス絶対王製と革命
12. 市民社会の時代: 科学、産業革命の浸誘と教会
13. 世界戦争の時代:
   a) 二つの世界大戦とキリスト教
   b) 戦後世界とキリスト教
14. アジアのキリスト教
15.キリスト教の未来
授業時間外の学習(準備学習など) 授業中に課すプレセンテーションの準備、および指定されたテキストについて事前学習をおこなうこと。
評価方法 取組状況とプレセンテーションが20%、指定されたテキストについてのレポートが80%
テキスト 授業中、参考文献を紹介する。
その他