00541 法と人間の尊厳A
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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吉田 達志 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 法から見た人間の尊厳の条件 |
授業概要 | 一、先ず、法文化の問題を繰り上げる。日本人の法意識、死刑制度、犯罪の問題を考慮することによって、法的な事柄に於いては必ず人間の尊厳ということが関わり、問われるのを解明する。 二、次いで、大日本帝国憲法と日本国憲法を採り上げる。日本の近代史に於いて、いかにして憲法が人間の尊厳を確保しようとしたか、さらには憲法そのものが、人間の尊厳を阻害するような要因を孕んでいるのではないか、こうした問題を解明する。 |
学修目標 | ヒューマニズム、すなわち人間中心主義の考えは、結局、人間の尊厳の否定を導く。人間の尊厳を確立するためには、超越的な価値、すなわち人間という次元を超えた価値を志向する必要があることを認識するのを目標とする。 |
授業計画 | 1. 青年と学問 2〜4.世論調査を基にした日本人の法意識−−法文化の観点から日頃法的事件に関心をもつこと 5. 死刑制度−−団藤重光「死刑廃止論」を参考にすること 6. 東大生の強盗未遂事件−−自分の生き方を振返ること 7. 地下鉄サリン事件−−自由という問題を設定して考えること 8. 大日本帝国憲法の成立過程−−世界に日本を開いたことの意味を考えること 9. 大日本帝国憲法の特徴と問題点−−これまでの憲法評価を歴史的観点から再考察すること 10. 日本国憲法の成立過程−−この憲法がアメリカ製であることを認識すること 11. 国民主権と象徴天皇制−−憲法第1,2条を読むこと 12. 政教分離と信教の自由−−憲法第20,89条を読むこと 13. 平和主義と安全保障−−憲法第9条を読むこと 14. 総括 15. 定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 「【授業計画】欄参照」 |
評価方法 | 筆記試験80%と授業取組度20% |
テキスト | 授業中に紹介する。 |
その他 | この科目は、次の JABEE 対応コース「情報技術専修コース」の学習・教育目標に対応する(小項目:A-2)。 |