南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
大野 波矢登
他の科目との関連
履修対象学科
副題 近代科学の成立とその背景
授業概要 16-17世紀の科学革命は、人類史上最も重要な出来事の1つであり、現代の科学技術の源流となっている。この講義では、古代ギリシアからつづいたアリストテレス的な学問体系が科学革命を経て近代科学へと変貌していく過程を、主要な自然学者たちの著作を取りあげながら検証していく。そして、今日の科学との比較によって、当時の自然学者たちの世界観・物質観・生命観がどのような特徴をもっていたかを考察する。
学修目標 1. 科学革命期の科学および哲学の基本的な概念とものの見方を理解すること。
2. 科学革命の前後で、自然観がどのように変わったかを説明できること。
3. 科学的知識や科学者の活動がどのような特徴をもっているかを説明できること。
授業計画 1.  履修説明/科学とは何か(1)(「科学」の意味)
2.  科学とは何か(2)(現代科学論における科学観)
3.  アリストテレス、プトレマイオスの宇宙体系
4.  コペルニクスの地動説(『天球の回転について』)
5.  ケプラーの3法則(『宇宙の神秘』)
6.  アリストテレスの運動論とインペトゥス理論
7.  ガリレオの近代力学(落体法則、慣性法則、科学と宗教)
8.  デカルトの機械論的自然観(『精神指導の規則』、『哲学の原理』)
9.  原子論の系譜とボイルの粒子哲学
10.  ニュートンの万有引力理論(『プリンキピア』)
11.  ニュートン力学の影響
12.  ベーコンの学問の大革新(『大革新』)
13.  古代の生理学と医学思想
14.  ハーヴィの血液循環説
15.  生物学と機械論哲学
授業時間外の学習(準備学習など) 1. 授業の際に配布する資料(レジュメではなく講読用の資料)を次回の授業までに必ず読んでおくこと。
2. 授業後に復習として、近代科学・哲学の基本概念およびものの見方を正しく理解しているかどうかを、 紹介した参考文献やウェブサイトを使って確認しておくこと。
評価方法 小テストが30%、学期末試験が70%、なお、小テストは授業時間内に3回実施する。
テキスト 特に使用しない。毎回、プリントを配布する
参考文献として、大野誠編著『科学史へのいざない』南窓社、1992年。村上陽一郎『西欧近代科学』新曜社、1971年(新版、2002年)。
その他 この科目は、次の JABEE 対応コース「情報技術専修コース」の学習・教育目標に対応する(小項目:A-3)。