南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
酒井 博世
他の科目との関連
履修対象学科
副題
授業概要  小、中学校、高等学校および特別支援学校の学習指導要領が改訂され、移行期間を経て、2011年度から、順次全面実施されることになった。この改訂は、授業時間数や教育内容の増大という従来の「ゆとり」路線の転換とも受け取ることのできる変更が加えられている。この改訂によって、従来の学習指導要領において最大の争点になってきた「学力」形成をめぐる諸問題は、どのような展開を示すことになるのか。この講義においては、学校の役割りは何か、カリキュラム編成の課題は何かなどを、日本の学校教育制度の変遷、学習指導要領編成の歴史等をふまえながら解明し、あわせて、今日求められる「学力」とは何か、「学力」、形成上の実践的課題はどこにあるのかなどについて考察する。
学修目標  カリキュラム編成の基本原理、教育方法の変遷、学習指導要領改定の背景、新学習指導要領の基本的特徴、「生きる力」とは何かを中心にした学力形成の課題などについて理解する。
授業計画 1.はじめに─問われている教師の指導力
2.学校の役割
3.明治以前の「学校」の特徴と役割
4.戦前日本における公教育制度の成立過程
5.戦前日本における学校制度の特徴
6.カリキュラムと教育課程─カリキュラムとは何か、教育課程とは何か
7.日本における教育目的の変遷
8.戦前日本におけるカリキュラム編成の特徴
9.戦後日本におけるカリキュラム編成の変遷(1)戦後教育改革期
10.戦後日本におけるカリキュラム編成の変遷(2)教育の現代化、教科の系統性
11.戦後日本におけるカリキュラム編成の変遷(3)ゆとり教育の展開
12.戦後日本におけるカリキュラム編成の変遷(4)ゆとり教育の見直しと学習指導要領改訂
13.現代学校教育の課題─「学び」とは何か
14.現代教育の課題(2)─「学び」への意欲をどう回復するか
15.予備
授業時間外の学習(準備学習など)  授業の前準備として、前回講義内容のキーワードとなるものを抽出し、その内容の理解を深めておくこと
評価方法  授業参加度が20%、定期試験が80%
テキスト  特に指定しない、適宜資料を配布する
その他