南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1
担当者
山田 望
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  現代世界では、戦争や国際紛争などの民族や宗教をめぐる諸問題に、文明間のさまざまな相違が深く関わっている。人類の歴史を、文明の歴史、すなわち諸文明の発祥、繁栄、衰退、滅亡の歴史として捉えたのがシュペングラーやトインビーであった。また、ハンチントンは彼らの研究成果を踏まえた上で、現代の世界情勢をキリスト教文明とイスラーム文明の衝突として把握しようとした。古代文明の事例を挙げながら、代表的な文明論学者の説を批判的に検証していくことで、文明の抱える諸問題について考察を加えたい。
学修目標  本講義では、文明論の基礎概念と基本的枠組みの習得が当面の目標となる。毎回、授業に際してハンドアウト資料が用意され、その冒頭に「設問」が設けられている。14回に亘る講義終了後、これらの設問に自分なりに答えられるようになることが、本講義の学修目標である。
授業計画 1) イントロダクション
2) 文明と文化
3) 文明の一般構造
4) 西洋近代歴史学の問題点
5) シュペングラーの問題提起
6) シュペングラーの試み−文明論の枠組み
7) シュペングラーの文明批判
8) トインビーの歴史理論としての文明論
9) トインビーの文明論−歴史における法則
10) トインビーの文明論−歴史と人間の自由
11) ハンチントンの問題意識
12) ハンチントンの文明論−文明発展のモデル
13) ハンチントンの文明論−湾岸戦争以降の枠組み
14) 日本文明の可能性と課題
15) まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 事前に配布されるハンドアウト資料を良く読んで、内容を理解し、「設問」に答えられるようにしておくこと。
評価方法 授業参加度(30%)、定期試験(70%)
テキスト 毎回、ハンドアウト資料を用意する。
その他