南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
中島 靖次
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要  冷戦後の現代世界の情勢は、イデオロギーの相違に基づいた衝突から、民族固有の生の理念や宗教に基づく衝突、いわゆる文明の衝突へとその構造が変化している。文明が人類とともに歩んできたものであるとするならば、イデオロギーから文明へと衝突の要因が変化してきたと考えられることの意味は一体どこに存在するのだろうか。本講義では、以上の問題意識のもとで、人間とその世界認識のあり方を文明論の視点から考察することにする。
学修目標 現在、様々に生起する複雑な諸問題に対して、問題の所在を文明論の視座から浮かび上がらせ、分析の端緒を把捉する能力を涵養する。
授業計画 第1回:なぜ文明論か?
第2回:「文化」・「文明」という概念
第3回:冷戦の歴史と構造
第4回:冷戦後の世界体制
第5回:宗教の類型と文明の構造
第6回:キリスト教と西欧中心主義的歴史観
第7回:ヘーゲルの歴史哲学
第8回:ウエーバーの宗教倫理と個人
第9回:デカルトの世界制作
第10回:聖俗分離と普遍性
第11回:技術と文明
第12回:日本文化と西洋文明
第13回:文明の盛衰
第14回:文明論の未来
第15回:まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) あらかじめ配布されている教材の予習・復習。
評価方法 定期試験の成績(80%)、授業参加度(20%)によって評価する。
テキスト そのつどプリントを配布する。
その他 座席指定制