南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
2〜
担当者
森   正
他の科目との関連
他学科履修
副題  現代日本の政策形成過程
授業概要  2009年8月30日の総選挙を経て選挙を通じた政権交代が実現しました。日本の政策形成は、いつ、誰が、どこで行なっているのでしょうか。政権交代で何が、どう変わるのでしょうか。政党・政治家、官僚、利益団体、マス・メディアといった「アクター」(登場人物)の行動やアクターたちが相互作用を繰り広げる「アリーナ」(舞台)である国会、行政、選挙に注目して論じます。
 予定している講義テーマは以下の通りですが、折りに触れてリアルタイムで進行中のニュースについても分かりやすく解説したいとも考えています。
学修目標  この講義を通じて、日本の政治が抱えている問題は何か、いかにして解決していくか、履修者自身が考察する手がかりを提供できればと考えています。
授業計画 1.  ガイダンス
2〜4.国会:国会は何をする場所か、国会議員には何が期待されているのか
 (1)国会の権能
 (2)国会機能論と無能論
 (3)障害物競走モデルとしての立法過程
5〜8.政治家・政党:政治家は何を目指しているのか?
 (1)政治家への道:誰が政治家になるのか?
 (2)政治家主導か、官僚主導か
 (3)「派閥」と「族議員」:旧自民党政治の2つの主役
 (4) 政・官・財「鉄の三角形」モデル
9〜12.選挙:有権者は選挙で何を1票に託しているのか?
 (1)1990年代の政治改革
 (2)選挙で何を選ぶのか:候補者、政策、政権
 (3) 投票行動:「小泉郵政選挙」から「政権交代選挙」へ
 (4) 選挙運動の実態
13〜14.利益集団:政治過程の中で利益団体はいかなる力を持っているのか?
 (1)利益集団と官僚
 (2)利益集団と政党
15.  まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) (1)講義内容の理解を助けるために、講義の中で参考文献を提示します。
(2)政権交代で大きく政治過程が変化しています。新聞の政治面、ニュースの政治関連のトピックスには毎日必ず目を通すことを勧めます。
(3)講義内容の理解度を確認するため、適宜小テストを実施するかもしれません。
評価方法  小テスト(10%)と定期試験(90%)で評価する。
テキスト  参考文献 平野浩・河野勝(編)『アクセス日本政治論』日本経済評論社、2003年。
その他