南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜
担当者
大庭 弘継
他の科目との関連
他学科履修
副題 紛争、介入、平和構築
授業概要  この地球を一元的に担う世界政府は存在しない。にもかかわらず、地球規模での対応が必要とされる現実も存在する。その一つに紛争がある。
 世界は紛争という悲劇に満ちている。悲劇を何とかしたい、紛争を解決したいと思うのは自然な感情であろう。だが、思うことと実践することは大きく異なる。思いのとおり解決に結びつくこともあれば、紛争を激化/複雑化させることもある。冷戦終結から約20年、国際社会は多発する紛争に対処する有効な方策を探して、試行錯誤を繰り返している。
 この授業では世界各地の「紛争」と、それに対する国際社会の「介入」/「平和構築」に焦点を当て、現代世界が直面している問題の概要を理解する。
学修目標 1 現代世界が直面する各地の「紛争」の概要を理解する。
2 紛争に対する国際社会の対応、「介入」と「平和構築」の概要を理解する。
3 困難な問題に対処する思考力を養う。
授業計画 1 イントロダクション:現代世界と紛争
2 ソマリア:介入と失敗、そして混乱
3 旧ユーゴスラヴィア(1):国家解体と民族浄化
4 旧ユーゴスラヴィア(2):スレブレニツァの虐殺と国際法廷
5 ルワンダ(1):「人類の良心を揺るがす」ジェノサイド
6 ルワンダ(2):アフリカ大戦と「闇の奥」
7 コソボ:「違法だが正当」?な介入
8 人道的介入から保護する責任へ:国際社会の変容?
9 リベリアとシエラレオネ:子ども兵士問題と血のダイヤモンド
10 コンゴ民主共和国:強力(Robust)なPKO
11 ハイチと中南米:現場の混乱
12 パレスティナ:テロリズムの二つの帰結
13 アフガニスタン:対テロ戦争の困難
14 イラク:「不正な戦争」の悲劇と皮肉
15 まとめ:「疚しい良心」にならないために
授業時間外の学習(準備学習など) 関連する書籍、ドキュメンタリー、映画などを事前に紹介するので、履修者は事前に予習すること。
評価方法 授業参加度(授業後の感想提出)が50%、レポートが50%
テキスト 各回レジュメを配布する。参考文献はその都度紹介する。
その他