11649 地球政治論
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜 |
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大庭 弘継 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | |
副題 | 紛争、介入、平和構築 |
授業概要 | この地球を一元的に担う世界政府は存在しない。にもかかわらず、地球規模での対応が必要とされる現実も存在する。その一つに紛争がある。 世界は紛争という悲劇に満ちている。悲劇を何とかしたい、紛争を解決したいと思うのは自然な感情であろう。だが、思うことと実践することは大きく異なる。思いのとおり解決に結びつくこともあれば、紛争を激化/複雑化させることもある。冷戦終結から約20年、国際社会は多発する紛争に対処する有効な方策を探して、試行錯誤を繰り返している。 この授業では世界各地の「紛争」と、それに対する国際社会の「介入」/「平和構築」に焦点を当て、現代世界が直面している問題の概要を理解する。 |
学修目標 | 1 現代世界が直面する各地の「紛争」の概要を理解する。 2 紛争に対する国際社会の対応、「介入」と「平和構築」の概要を理解する。 3 困難な問題に対処する思考力を養う。 |
授業計画 | 1 イントロダクション:現代世界と紛争 2 ソマリア:介入と失敗、そして混乱 3 旧ユーゴスラヴィア(1):国家解体と民族浄化 4 旧ユーゴスラヴィア(2):スレブレニツァの虐殺と国際法廷 5 ルワンダ(1):「人類の良心を揺るがす」ジェノサイド 6 ルワンダ(2):アフリカ大戦と「闇の奥」 7 コソボ:「違法だが正当」?な介入 8 人道的介入から保護する責任へ:国際社会の変容? 9 リベリアとシエラレオネ:子ども兵士問題と血のダイヤモンド 10 コンゴ民主共和国:強力(Robust)なPKO 11 ハイチと中南米:現場の混乱 12 パレスティナ:テロリズムの二つの帰結 13 アフガニスタン:対テロ戦争の困難 14 イラク:「不正な戦争」の悲劇と皮肉 15 まとめ:「疚しい良心」にならないために |
授業時間外の学習(準備学習など) | 関連する書籍、ドキュメンタリー、映画などを事前に紹介するので、履修者は事前に予習すること。 |
評価方法 | 授業参加度(授業後の感想提出)が50%、レポートが50% |
テキスト | 各回レジュメを配布する。参考文献はその都度紹介する。 |
その他 |