94046 西洋文明史研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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山田 望 |
講義題目 | |
開講キャンパス | 瀬戸キャンパス 名古屋キャンパス |
授業概要 | 西洋古代から中世に亘るおよそ1500年の歴史(紀元前5世紀−紀元10世紀)において、ギリシャ・ローマ文明、ユダヤ・キリスト教文明さらにイスラー ム文明という3文明の成立発展が西洋世界の民族、宗教、国家の基本的な枠組み形成に多大な影響を及ぼしてきた。これら3文明の歴史は、今日の国際情勢下に おける民族紛争をはじめとした諸問題の歴史的背景を形作っている。本講義では、古代から中世における、西洋世界の枠組み形成の過程で発生した歴史的諸問 題、とりわけ3文明の接触、交流、転換の際に生じた代表的な歴史的事象について歴史的経緯を辿りながら問題点を浮き彫りにし、その文明史的、さらには今日 的意義を考察する。また、最終的に主要な文明論学者の学説を取り上げ、それまでの諸文明の歴史をこれらの学説に照らして再検討する。 |
学修目標 | 古代から中世にかけて地中海世界において成立した主要文明の特徴を把握し、文明と文明とが接触・対立・衝突・交流・融合を来たす際の様態を時代を追って 確認する。最後に、それらの歴史事象に生起した出来事を文明論の諸学説に照らして検証し、自らの文明観を養うことを目標とする。 |
授業計画 | 1.イントロダクション 2.文明の定義:ギリシャ・ローマ文明と周辺世界 3.文明の構造:ギリシャ・ローマ文明と周辺世界 4.歴史学の方法論:古代ユダヤ史と周辺世界 5.文明表:古代ユダヤ史とローマ文明 6.ローマ文明とキリスト教初期 7.ローマ文明とキリスト教の国教化 8.ローマ文明の没落とキリスト教 9.キリスト教文明の多様化 10.イスラーム文明とキリスト教文明 11.イスラーム文明と民族紛争 12.文明論と現代:シュペングラーと多文明社会 13.文明論と現代:トインビーと戦争周期 14.文明論と現代:ハンチントンの残した課題 15.レポートの提出による評価 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 事前に示される設問課題について自分なりに調べて答えを用意してくること。 |
評価方法 | 授業参加度30%、レポート70%で評価する。 |
テキスト | 参考資料を適宣配布する。 |
その他 |