南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
亀井 孝文
講義題目
開講キャンパス 瀬戸キャンパス 名古屋キャンパス
授業概要  公会計とは国、地方自治体およびそれらの出資団体の一部を含む組織の会計をいう。近年その根本的な改革をめざす議論と制度変更が世界的に広がっており、国際的な議論も活発に行われている。日本においても制度改革が進行しつつあるが、国際的な観点からするとその進展は遅いといわざるを得ない状況である。また、公会計基準の国際的統合問題も浮上しており、公会計改革の理論研究と具体的な制度の精緻化は焦眉の急を要する問題となっている。
 本講義ではこうした内外の状況を知るとともに、新しい公会計制度精緻化のためのあるべき姿を研究する。
学修目標 (1) 現行の公会計制度そのものを正確に理解すること。
(2) 現行制度における問題の内容を正確に理解すること。
(3) 企業会計とは異なる公会計の本質と機能を理解すること。
(4) 近年提案されている新しい公会計制度のモデルを比較検討し、あるべき制度を構想すること。
授業計画 1.公会計制度(国・地方自治体の会計制度)の概要(第1回〜第2回)
2.日本公認会計士協会「公会計概念フレームワーク」(第3回〜第5回)
3.財政制度等審議会「省庁別財務書類の作成について」(第6回〜第8回)
4.東京都「東京会計基準」(第9回〜第11回)
5.新地方公会計制度研究会「新地方公会計制度研究会報告書」(第12回〜第15回)
6.レポートのテーマ設定とその質疑
授業時間外の学習(準備学習など) 授業計画および担当教員の指示も参考にしながら、関連文献・資料を入手・熟読の上、各自の問題意識を明確にしてから授業に臨むこと。
評価方法 授業時における発表および討論への参加(50%)、レポート(50%)
テキスト 授業時に指示する。
その他 参考書・資料:亀井孝文著『公会計制度の改革(第二版)』、中央経済社 2011年、各種の公会計制度モデル(インターネットで入手可能)、その他