授業評価 「学生による授業評価」の経緯
1991年に大学設置基準が大綱化され、大学に自主的な教育の改善が求められるようになりました。それを踏まえ、各大学では、自己点検・評価に関する委員会の設置や授業評価の導入が急速に進められました。全学的に授業評価を実施する大学が現れたのが1993年頃で、1996年度には、日本の約3割の大学が全学的な授業評価に取り組んでいたようです(立命館大学教育科学研究所,1997)。
南山大学では、1997年度から全学的な授業評価に取り組み、今日に至っています。これまで、対象科目、評価項目等、実施方法に関しては様々な見直しが行われてきました。以下、本学における授業評価の経緯および各学期の概要を一覧にまとめました。
2020年度 |
「学生による授業評価」科目選出方法の見直しを行い、2020年度より各学期1教員1科目(2019年度まで:各クォーター1教員1科目)をアンケート実施科目とすることとした。 |
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2017年度 |
クォーター制およびWebによる「学生による授業評価」を開始した。 |
2016年度 |
2017年度よりWebによる「学生による授業評価」を実施することとし、実施方法について検討を行った。 |
2015年度 |
2017年度のクォーター制導入に対応する「学生による授業評価」の実施方法について検討を開始した。 |
2014年度 |
2011年度より始まったローテーションが一巡したため、新しいローテーションで授業評価を実施することとなった。春学期は、再度一番小さい科目コードを、秋学期は一番大きい科目コード゙を対象とした。 |
2013年度 |
2014年度からのシラバス記載項目変更を受けて、 |
2012年度 |
春学期より、設問項目の一部に以下のとおり太字下線を引いた。 |
2011年度 | 2008年度より始まったローテーションが一巡したため、新しいローテーションで授業評価を実施することとなった。春学期は、再度一番小さい科目コードを、秋学期は一番大きい科目コード゙を対象とした。 |
2010年度 |
春学期より、授業評価用紙裏面の設問項目を整備した。設問項目は下記のとおり。 (a)この授業の良かった点、評価できることは何ですか。 (b)この授業の改善すべき点があればできるだけ具体的に書いて下さい。できれば改善策もお願いします。 (c)授業環境(照明、空調、机、椅子、視聴覚機器、外の雑音など)についてコメントがあれば使用教室を明記の上、書いて下さい。 |
2009年度 | 春学期より、授業評価実施の対象外となった授業担当者でも、ゼミ、受講者数4名以下の科目を担当する場合は、報告書の提出のみ求めることとした。 |
2008年度 |
新しいローテーションで授業評価を実施することとなった。春学期は、再度一番小さい科目コードを、秋学期は一番大きい科目コード゙を対象とした。 |
2007年度 | 春学期より、FD委員による授業評価用紙裏面の自由記述欄閲覧を開始。また、授業評価結果が一定基準以下の科目の担当者に対して、FD委員会委員長と科目開講責任者による面談を開始。 |
2006年度 | 秋学期より、JABEE申請準備委員会(2008年度よりJABEE申請委員会)が指定する科目に対して授業評価を実施することとなった。 |
2005年度 | 自己・点検評価委員会の下部組織として「FD委員会」が設置され、学生による授業評価実施小委員会の役割を引き継ぐこととなった。 2005年度から、1教員1科目を対象に授業評価を実施することとなった。春学期は一番小さい科目コードを対象とした(2007年度秋学期(3番目に大きい科目コード)まで)。 2005年度春学期より、授業評価結果の概要(まとめ冊子の巻頭言・設問項目・各種集計)を大学Webページに掲載。 |
2004年度 | 秋学期は該当するカテゴリーのすべての科目で授業評価を実施。 |
2002年度 | 2002年度春学期より、授業評価未実施者および報告書未提出者については、自己点検・評価委員会委員長名で未実施もしくは報告書未提出の理由書の提出を求める文書を送付。 同じく春学期より、設問項目4~18の評定平均が3.0未満(開始当初は設問項目4~19の評定平均が3.0以下)の科目担当者に授業改善方策報告書(開始当初は改善方策報告書。2007年度春学期より名称変更)の提出を依頼。 |
2001年度 | 自己・点検評価委員会の下部組織として、「学生による授業評価実施小委員会」が設置され、授業評価実施案策定および授業改善のためのFD活動の企画立案を担うこととなった。 |
2000年度 | 2000年度春学期より、「講義科目」「語学科目」「演習・その他科目」の3つのカテゴリーのうちひとり3科目以内で授業評価を実施(2004年度春学期まで)。 |
1999年度 | 全学(専任・非常勤とも)で統一的な「客観的(数量的)アンケート」方式で恒常的に授業評価を行うことが決められ、後期から実施。科目を、「講義科目」「語学科目」「演習・その他科目」の3つのカテゴリーに分け、学期毎にカテゴリーを変えて実施することとなった。後期は「講義科目」のすべての科目を対象とした。また、授業評価結果は、各担当者から提出された自己点検・評価報告書と合わせて、冊子にまとめ公表することとなった。 |
1998年度 | 前期に1997年度後期と同様の方法で授業評価を実施。 |
1997年度 | 後期から、全学(ただし、専任教員のみ)で学生による授業評価を実施。統一的な形式での授業評価および結果の全学的な取りまとめを行うのは時期尚早との判断から、実施方法や結果の活用に関しては、個々の教員に一任された。具体的な実施方法としては、(a)自由記述法と(b)評定法(「授業評価調査票」と「授業評価回答紙」を用意)の2つを提示し、いずれかを採用、あるいは組み合わせるかは各教員の自由とした。実施後、関連する科目群の自己点検・評価委員会に報告書を提出、同委員会が報告書を集約し、全学の自己点検・評価委員会に報告することとなった。 |
1996年度 | 経済学部が学部として学生による授業評価を実施。 |
1995年度 | 次年度以降の学生による授業評価導入が決定されたが、1996年度に大学基準協会による相互評価を受けることになったために、実施が見送られた。 |
1992年度以降 | 自己点検・評価委員会において学生による授業評価の実施に関して議論されたが、実施には至らず、カリキュラム全体の点検評価に留まった。ただし、個々の教員が自発的に学生による授業評価を実施し始める(2001年度の学生による授業評価実施小委員会の設置まで、自己点検・評価委員会が主体となって、他大学のアンケート方式や授業評価例の検討、授業評価実施案の策定等を行った)。 |
1991年度 | 特定学部において、組織的な学生による授業評価が実施された。 |
1991年度以前 | カリキュラムの見直しを念頭に、全学向け科目を中心としたアンケート調査が実施された。 |