20411 人文学基礎論(哲学人間学入門)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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小池 英光 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 知識と行為の基本問題 |
講義内容 | 否でもやってくる日々の暮しは何の変哲もなく見えるけれど、一度視点を変えてみるとき、この世界は不思議に満ち満ちて来る。ものものを結んでいた絆は断ち切れ、必然性も消え失せる。外の世界は存在するのか、それは長く続く夢ではないのか、心と身体は別物か、時間は実在するか、私達は自由意志を持つか、神は経験によって知られるか、目的は手段を正当化するか、永遠不変の道徳的規則はあるか、人生の意味は何か、などが哲学の分野でいう認識論と倫理学の基本問題である。これら基本問題のいくつかを取り上げ、その問題点と古代の哲学から現代に至るまでの回答の試みを通覧し、現代の到達点を明らかにする。 |
講義計画 | トマス・ナーゲルによる入門書(訳書)をテキストとして使用し、その項目に添ってテキストの理解と補足的な解説を行なう。適宜、英語原文を配布する。それによって明快な英文を読むことの楽しさを味わうとともに英語力の向上にも役立つこともめざしている。 〈主要項目〉 1.序論:哲学は何を扱うか。 6.あなたは自由ですか。 2.外界を知ることはできるか。 7.正しいことと誤っていること。 3.他人の心 8.正義はあるか。 4.心と身体は別物か。 9.死について 5.言葉の意味と役割 10.人生の意味 |
評価方法 | レポーターにはテキストの和訳と解説を求める。また必要に応じて全員に小論文を課し、これらを平常点とする。その他に期末の試験と出席状況を加味して成績評価を行なう。 |
テキスト | トマス・ナーゲル『哲学ってどんなこと』昭和堂 |
その他 |