他の科目との関連 |
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他学科履修 |
不可 |
副題 |
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講義内容 |
数百万年におよぶ進化の歴史をとおして、人類は他の地球生命には見られない独特の生活形態を形成し、発展させてきた。それが今日われわれを生かしている文化である。人類文化学演習Iは、そのような人類の生き方としての文化を、歴史、生活技術、思想、社会、宗教など様々な切り口から研究し、人類の自己理解を深めることを目的とする。また、人類の文化はたんに過去の産物ではなく、歴史的な形成物としてわれわれ自身が次の世代に受け継がせていくべきものである。したがって人類文化の今日的課題と次世代の子どもたちに継承させる将来像を考えさせ、討論させることもこの演習の課題のひとつとなる。 |
講義計画 |
中国大陸とアジア諸地域の考古学・古代史研究を共通のテーマとして演習をすすめる。主として黄河・長江流域と東南アジア地域などにおける初期農耕社会の発展と、初期国家形成へのプロセスを理解しながら、諸地域の研究状況を理解し、そこから各自の研究テーマを探しだすことを目標としたい。学期のはじめに、演習の柱となる中国考古学の研究に必要な基礎知識を解説し、そのうえで、いくつかの基礎的文献を、分担して読み進めていく。この講読を進めるなかで、参加者は中国考古学の研究史的背景を理解し、同時に考古学研究のための資料収集の方法や、考古学的分析の手順について実践的に学んでいく。演習の最終段階では、各自が選んだ個別的テーマにしたがって研究発表をおこない、それをレポートの形にまとめる。 |
評価方法 |
年度末のレポートと、日頃の発表状況から評価する。 |
テキスト |
講読する文献は、参加者と相談して決定する。参考書 小澤正人・谷豊信・西江清高『中国の考古学』(同成社、1999)、坂井隆・西村正雄・新田栄治『東南アジアの考古学』(同成社、1999) |
その他 |
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