00512 人間の尊厳(国民国家の危機)
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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荒木 義修 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | |
講義内容 | 現在の世界では、情報技術の発達と結びついていわゆるグローバル化の傾向が恐るべき勢いで進行し、国民国家の枠組みが揺らいでいる。この現状を分析しながら、国民国家に代わってどんな政治単位が意味を持ち始めているかを考察する。とくに国民国家より下位のレベルでエスニック・ナショナリズムが台頭し、他方、国民国家よりも上位のレベルで文明・帝国等が新たな意義を持ち始めていることに注目する。 |
講義計画 | (1) 20世紀末以降、国民国家が危機にさらされるにいたった歴史的背景を明らかにするために、本講義では20世紀全体の歴史をふり返る。最初に第1次世界大戦について考察する。 (2) ついで、両大戦間と第2次世界大戦を考察し、国民国家の強大化を明らかにする。 (3) 冷戦時代に考察を進め、日本を含む西欧先進諸国における経済成長・福祉政策に触れる。 (4) 1980年代におけるレーガン、サッチャーによる国家と経済との関係の変化を扱う。 (5) 最後に冷戦終結後を考察し、国民国家の危機と新しい政治秩序の問題について考える。 * ビデオ上映を併用し、映像によって理解力を深める。 |
評価方法 | 試験問題は、大きなテーマを出題するので、常時講義に出席していないと答案が書けなくなるので注意されたい。持ち込み可の試験なので、記憶するのではなく、「理解」することをこころがけていただきたい。 |
テキスト | 講義の過程で参考文献を適宜紹介し、テキストはとくに定めない。 |
その他 |