南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
安田 文吉
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本文化の表現(近世芸能の表現)
講義内容  近年、情報科学の発達とその応用には目を見張るものがある。これが産業構造を変え、新たなサービス業の発達を促し、社会生活に、さらには人々の思考や行動様式に、少なからぬ影響を及ぼしている。本講義では、人間とその文化を情報という視点から捉え直していく。
講義計画  歌舞伎・人形浄瑠璃を中心とする近世芸能は、それに先行する諸々の文化・芸能・文学を取り込んで成立している。本講義では、歌舞伎・人形浄瑠璃の成立と展開を中心に、VTRを見ながら、所作・台詞・衣裳・音楽・効果(お囃子)・大道具その他の表現方法を考え、あわせて近世芸能文化の特色を検討する。取り上げる代表的作品は『けいせい仏の原』『矢の根(曽我五郎)』『助六』『勧進帳』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』など。

歌舞伎の成立
歌舞伎独特の表現方法(女方・和事・荒事)
VTR:女方・和事・荒事の代表作品の鑑賞
   所作・台詞・隈取り・衣裳・音楽・効果・大道具・小道具・舞台機構などにも注意する。
和事・荒事の代表作品を構成する先行の文学作品・文化の研究
御園座の四月興行「陽春花形歌舞伎」(春学期)・九月興行「吉例顔見世」(秋学期)の夜の部の鑑賞と研究(上演作品の梗概と見どころなどの解説)
近世芸能文化が表現するところの特色
 注 本年は御園座の「顔見世」(市川新之助の海老蔵襲名)が九月に行われるので、秋学期のこの講義を受講する予定の学生は、九月の「顔見世」を鑑賞することが望ましい。詳細は追って日本文化学科合同研究室入口に掲示する。
評価方法 筆記試験
テキスト 「歌舞伎入門」おうふう・「歌舞伎のたのしみ」北白川書房
その他