51181 経済演習III
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川﨑 勝 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 日本経済史の研究 |
講義内容 | 経済学は現在の時点で生起している経済の動向を分析する学問である。経済史は、過去の時点で生起した事象を、その時点の史料にもとづいて分析するもので、経済学と歴史学の中間、あるいはその双方にまたがった学問といえる。過去の事柄=歴史を研究することは、歴史学の手法に依拠しなければならず、それは、史料(文献、統計、文書、記録など)にもとづいて、その時代に起こった事柄を再構築することにある。そのためには、史料を正確に読みとり、それが書かれた背景を探り、何のために書かれたものか、またそれは何を意味しているのか、などについて考えていくことになる。 経済演習IIIでは、まず、1850年代のはじめ、ペリー来航の前夜から、明治維新、自由民権運動を経て、日本に資本主義が確立していく時代を概観し(春学期)、ついで、その時期に書かれた史料を読み解いていく(秋学期)ことを通して、経済史(歴史)の勉強の仕方を身につけていくことを課題とする。 それと同時に、2005年度に継続される経済演習IVでの卒業論文のテーマをできるだけ早く(夏休中に)決める。 |
講義計画 | 1.初回に、テキストの1〜2項を、報告者(3名1グループ)に割り当てる。 2.討論資料となるレジュメを配布する。史料の要約、内容の紹介、背景の解説、意義の説明を行ない、問題点を指摘して、討論する。 3.討論は、まずコメンテーター(次回の報告者3名のグループ)が、全体にわたる質問をし、報告者の問題点に考えを述べる。 4.次いで、全員で、質疑応答・討論をする(時間内に必ず1回以上の発言を義務づける)。 5.司会進行は、運営委員の指示によって進める。 6.報告者ではない学生も、毎時間レジュメを用意して、討論での問題点をメモし、時間の最後に運営委員に提出する。レジュメの提出で出席とみなす。 7.演習は、学生生活の中心であるから、すべてに最優先され、やむを得ない場合を除き欠席は認めない。 8.演習は、学生が自主的に運営するものであるから、初回に各委員を選出し、1年間の進め方(ゼミ運営、サブゼミ、合宿、コンパ、その他)について、十分に討論してもらう。 9.卒業論文準備のため、全員参加による合宿を9月中旬と2月上旬に行なう。 |
評価方法 | 1.演習での報告・発言・レジュメの内容。 2.春学期・秋学期終了時に指示する課題についてのレポート。 |
テキスト | (1)『福沢諭吉著作集』第6巻「民間経済録・実業論」慶應義塾大学出版会、2003年 (2)安藤良雄編『近代日本経済史要覧』(第2版)東京大学出版会、1979年、ほか |
その他 |